見出し画像

横座り(女の子座り)はダメ!


こんにちは!SANITASの八十です。

今回は、普段私たちが何気なくしている習慣が、
将来、体の障害につながるかもしれないということをお伝えします!

タイトルにもある通り、今回注目するのは横座り(女の子座り)です。
「横座りはどういう座り方なのか」「この座り方の何がいけないのか」「体にどういう影響を与えてしまうのか」「将来どういう障害につながってしまうのか」「これからどうすればいいのか」といったことをお伝えしたいと思います。

1.横座りについて

まず初めに、横座りがどのような座り方なのか説明します。

この写真のような座り方ですね。特に女性がよくしているでしょう。

細かく見ていきましょう。
写真の股関節に注目すると、右太ももは、外方向に捻じれているガニ股
(外旋)状態、左太ももは内側に捻じれている内股(内旋)状態となって
います。膝をみてみると両方の膝が十分に曲がった状態となっています。
特徴として左右の股関節が異なる方向に捻じれていることです。

2.何がだめなの?

1の説明の特徴で書いてあるように、横座りでは左右の股関節が異なる方向に捻じれているのです。つまり、左右差を強制的に作っているのです。
普段から横座りの姿勢をとっていると、股関節は、横座りがやり易い構造へと適応していきます。
言い換えると
右足(右の股関節)➡外側に捻じれやすいガニ股
左足(左の股関節)➡内側に捻じりやすい内股
というように、左右差ができてしまいます。

「座りやすくなっていいじゃん!」と思うかもしれませんが、そんなわけありません。

なぜならこの左右差は

立った時の姿勢にも影響を与えるから!

これが横座りがダメな理由です。


3.体にどんな影響を与えるの?

股関節の左右差が体にどのような影響を与えるかは、実際に体感してみるとわかりやすいです。

是非、下の手順で立ってみてください。

1.壁に対して正面に立つ。
2.片方の足のつま先を内側に向ける。
3.もう片方の足のつま先を外に向ける。

1枚目の写真が通常の立ち姿で、2枚目が股関節に左右差をつけた立ち姿です。

どうでしょうか、なんか違和感がありませんか?
・膝の向きが違う
・骨盤が傾く
・腰が捻じれる
・肩の高さが違う(手の長さが変わる)。
(わざとやっていると思われるかもしれませんのでぜひ体験してください)

股関節の左右差は、股関節のみではなく、骨盤や腰、肩や首にだって影響を与えます。(※特に腰)

文献でもこのようなことが言われています。

腰椎側弯が股関節に与える影響は少ないが、変形性股関節症が腰椎に影響を与える影響は大きく、したがって、股関節が腰椎に与えるsecondary hip-spine syndromeは、我々が思っているより多いのではないかと予測される。
参考文献)股関節拘縮の評価と運動療法 
     監修:林典雄 朝野昭裕  執筆:熊谷匡晃

若くて今は大丈夫な方も、50年、60年、70年同じ状態だと股関節、膝、腰の病気の原因となることも十分にあり得ます。

実際、私がクリニック勤務の時代、膝や股関節、腰の病気で来院された方の多くが、「昔から横座りをしていた」とおっしゃっていました。

4.これからどうすればいい?

今までずっと横座りをしてきて、すでに股関節の左右差がある方がいると思います。ではどうすればよいのか?

「今までやっていた反対の組み方で横座りをする」です!

横座りの問題は「股関節に左右差が出てしまうこと」ですので、その左右差をなくしたいのです。この方法で完全に左右差がなくなるわけではありませんが、軽減させることはできるはずです。

多くの方は、横座りでも、足が組みやすい方と組みにくい方があると思うので、なるべく組みにくい方で座るように意識してみましょう!


SANITASは「健康=幸せ」という考えのもと、健康を保つための情報や運動など発信し、健康管理をより「楽しく」「身近に」おこなってもらうための活動を行っております。Instagramでは運動方法や健康のための情報などを写真や動画で投稿しておりますので、ぜひフォローしていただき健康に生きていきましょう!!

Instagram➡https://www.instagram.com/sanitas_health_/