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阪和興業の成長戦略 中期経営計画2025/(6)東アジア+ASEAN/山本浩雅専務/拠点網一体で事業加速/機能発揮し「ハンワ」ブランド浸透
――中国はじめ東アジア、ASEAN市場が浮上してこない。 「全体的に弱く、ASEANでは特にベトナムは建設関連のプロジェクトや支払いが止まるなどかなり停滞している。中国からの製品流入が相場を冷やす一方で、中国資本がマレーシアやインドネシアに製鉄所を建設し、供給が過剰となり、地場の鉄鋼メーカーが苦しんでいる。タイは中国の経済減速や先進国の利上げの影響を受け、インドネシアは首都移転で鉄鋼需要は動いているが資金の流れが滞り、債権回収が難しい。カーボンニュートラル(CN)もポイント
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阪和興業の成長戦略 中期経営計画 2025/(4)条鋼・建材部門/南村重人常務/ソリューション型営業へ/関東への物流体制、地場と協力
――建設業界の事業環境認識は。 「足元は残業と運送の2024年問題があるため、引き合いが若干落ち込んでいる。人材不足を背景に残業を 抑えるために工期が長期化し、コストも上昇しており、建設費が高騰していることで、事業予算の組み換えが必要となり、引き合いが落ち込む一因となっている。こうした人材不足や資材供給面の問題により、供給に見合った分の需要しか期待できない状況がしばらく続くのではないか。また、投資に慎重な国内投資家と、円安、低金利、地政学的見地などを背景に意欲旺盛な海外投資
¥300阪和興業の成長戦略 中期経営計画 2025/(2)鉄鋼事業戦略を聞く/加藤恭道会長/30年2000万トンへ国内外強化/CNは商機、冷鉄源取引に力注ぐ
――2022年度最終の前中期経営計画で新戦略を国内外で大きく成長させた。 「国内は『そこか(即納・小口・加工)事業』、海外は『ASEANに第二の阪和を』の戦略に取り組み、一定の成果を上げた。そこか事業は西日本で先行し、2010年のダイコースチールのグループ会社化に始まり、ダイコースチールの得意先で小口加工品の販売・物流を手掛けるすばる鋼材をグループに加え、10年余りで20数社と仲間づくりが進んだ。東日本は大きな需要があり、鉄鋼流通が比較的事業を維持できる環境にあったが、やは
¥300商社の経営戦略 物流・人材対策/メタルワン 北村京介社長/人材最適配置、成長後押し/北中米で「市場対応型」ビジネス
――2023年を振り返りつつ、鉄鋼業を取り巻く環境から。 「長期化したコロナ禍が終息に向かう中、各国政府のインフラ投資や製造業の復調を背景に海外の鋼材需要は増加に転じたが、中国の不動産不況の影響が広がり、回復ペースは鈍化。国内の鋼材需要は、自動車分野が回復する一方、人手不足や資材価格高騰の影響で建設分野が低迷。鋼材価格は、需要回復と原料価格の高止まりを背景に国内は高位で安定したが、海外は中国からの鋼材輸出が攪乱要因となって下落した」 ――2023年4-9月期の連結純利益は
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