日鉄系タイ電炉G/GJスチール 買収1年 製造実力向上へ/(上)/薄スラブからコイル製造
日本製鉄がタイの電炉・熱延一貫メーカー、GスチールとGJスチール(G/GJスチール)の買収を完了してから1年が経過した。近年、スピード感を持って海外事業を拡充している日鉄だが、ASEANで鉄源供給基地を運営するのはG/GJスチールが初めて。将来的には高級鋼製造の可能性もあるが、まずはボリュームゾーンである汎用品市場で伸長する海外需要を捕捉することが最大の目的で、グローバル事業戦略の新たなモデル確立に向けた試金石となる。G/GJスチールのうち、日本国内にはない薄スラブからの生産を特徴とするGJスチールの製造拠点を取材した。
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