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小説

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こちらは私の浮かんだビジョンを落とし込みたい時に創るフィクション小説です。更新は思いついたが吉日の時。音楽とリンクしているので、ぜひ聴きながらお楽しみください。
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記事一覧

続・実話

「なあ、愛って何だったら正解だと思う。」 「何を見てんの君は、またさぁ」 いー。面倒くさ…

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実話

ダーン。割とそっと置いたつもりが、盛大に溢れた珈琲がこっちにまでかかってしまった。要は、…

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IZUMO.

…ハッ、ハッ、ハッ…。 獣(じゅう)が来た。荒い息遣い。四つ足の鋭い爪がじり…っ、と地面…

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Blue Rose.

雨が止んだら、もう一度来てくれる…?太陽が森に隠れる前に。  「そう言われて、こんな辺鄙…

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History Maker.

ひっくり返した二つの砂時計が刻む異なる2秒。“絶対に”埋まらない2秒の隙間。僕達は別の生き…

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Daydreamer.#2

星降る夜、確実に、“kawakami”の贈る「夢の」ライブが人々に届こうとしていた。  月明かり…

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Daydreamer. #1

『Yeah,Yeah,Yeah!いやー暑いね!もうすぐ7月!今日も始まりました。皆さんいかがお過ごしでしょうか…』 …本当に暑い。まだ梅雨だというのに蜃気楼が見えるようだ。  茹だる部屋の真ん中でエアコンのリモコンに手を伸ばしながら、もう片手で両耳にイヤホンを詰め込む。つまんだ指先から聞こえるぼやけたDJの声が両耳から脳の奥まで届き始める。  このままごろんと大の字になりたいが、相部屋なのでそうもいかない。汗が乾き始めてようやく、ベッドに移って寝転がれた。 やれやれ、やっ

Pale Blue.

ブルー、桃色、ミルク色の雲、朝焼けの空、一人だけの砂浜、海、波、まばたき。  朝方、薔薇…

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フローライト

『出来ない!』   とは、実際に叫んでいない、と思う。私の挙動は、今、だいぶ怪しいはずだ…

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ゆめくいしょうじょ

 余りに残酷で、この世に神様はいるんだと思っていた僕が間違っていたのか。そんな事、親にも…

10

rooftop.

ギィィィイン! 斬撃に似た確かな劈き(つんざき)が、僕を眠りから一瞬で覚醒させた。ギュッ…

8

天体観測

 僕は今、大変困っているし、イライラもしている。さっきからずっと同じ姿勢でいるもんだから…

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