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【詩のようなもの】3月13日

死臭が漂う五反田
十字架が見下ろす品川
電車が通るたび、鼓動の音が地下に響く六本木
夢で見た気がする、麻布十番の坂道

祖母の作った卵焼きを
もう誰も再現できない
あの時の私はあまりにも幼かった

投げ込まれた食パンに群がる鳩
飛び込んだ体に群がる野次馬の人

この澱んだ世界で
あなただけが
綺麗な言葉を発している

SNSがダメとかいうけれど
私たちの青春は否定されたくないよな
18歳

ネトフリで
映画が見れない私は
映画好きを名乗れないか

私がここで赤信号を渡り切ったことで
どこかの誰かが死んでるかも

ロボットが地球を支配するようになっても
今となんら変わらないな

その人が本当に生きたいかは
誰も知らない
それは
意識はないが
管で繋がれてるが故に
生きていることになっている
高齢者と同じ
少しの
他者のエゴが
含まれている気がする

幸せに生きれなかった彼らを
美味しいと感じる
人間の残酷さよ

駅前
選挙の演説
鳩しか聞いてない
鳩すらも
聞いてないか

幸せとは何か
こうして僕らが体現してやっているのに
どうして人は耳を傾けないのだろうね
と鳩が言う

人も犬のように
尻尾があったらよかったのに
そしたら
君の気持ちを
測れるのに

せめて君は
私のすべてを
肯定してくれ

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