トランペットが吹き鳴らされているような朝の事を思い描いてくれ

夜明けを見にいこうぜ
世界のはしっこあたりの

とれかかったボタンみたいに
さみしさのぶらさがった顔で
「正体をなくすまで酔えるって　なんて素敵なことなの」
と言った
夜更かしが　ちょっとした悪さかなんかみたいに
思っているような素振りで
振り払ってくれ
楽しませてくれ
落ちつかせないでくれ

退屈の吸い殻で
あふれそうなカレンダー
スピーカーから転げでたネガイゴトは
オレのつま先で止まった

カスタム・メイドの自己嫌悪で
車を走らせたら
このフリーウェイの切れ目で
素顔すらも脱ぎ散らかしてしまおうぜ

ため息さえもおっくうだというふうなその独特のやりかたで

夜明け近くにだ