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知覚すらできない 【恣意】

境界面の向こう、反の側
傷口だけは残るのだ
虚ろゲートを在らしめたから
「反存在」は待ってなどいない
わざと襟首を掴む赤るい物
隅っこに黒うい鏡の憂い顔
透明な数えられない縦線たてせん】で
みっしり 空間(そちら)は埋まっているぞ
記憶の薄皮がめくれ始めるその時
接頭辞を持たない、と誇り歩け

あなたの名前の前には常に反の反対のものという意味が括弧だけでついているのです

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ウニャ・ティロテアル
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