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120㌘とかそのぐらい

恥しか残っていないプログラムで
駆動し続けている
マボロシが透けて視える
悲しみの尾根の雪

消し炭を揃い集める
なけなしの自己も過去も
たきぎには程遠くて

狂い咲いたスケープゴート
処方箋の青写真を
額縁に入れてから
丁寧に叩き割った

同情の残滓と
タンデムで駆け降りて尚
焦がれるだけの花束と

真っ黒く長い髪をかき上げる
断末魔に言い寄られた
真冬日の寝言のよう

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