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SEAGULL

水溶性の俺で淹れたラテに
飴細工を施してから
深いリバーブで
キナ臭い花びらが揺れる

看取られなかった方の弓
蔑ろの往復が掻き消える
冷たい催涙弾さ
かわいそう

猫を名乗る二本足が
上機嫌で歌うのは爆発音
リサイタル、リサイタル
でも誰にも届けるつもりはない

ホリゾントに音も無く踊る
胞子みたいな綿毛みたいな「!」

やがては
赤を塗り重ねた末の
柔らかい闇に
鳴るのやら

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