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水泳スクールを辞めた話

去年の12月にスイミングスクールに入会したKくん。10ヶ月通い続け、本日進級テストで無事昇級。そして退会を決めた。

中々集中できないKくん

1時間のレッスン時間のうち、集中して参加できるのは最初の30分。残りはコーチの話も聞かずにぷかぷか浮いてるいるか、近くにある象のジョーロでひとり遊びを始める。
何度も参加を促すコーチに申し訳なくなり、6月頃に相談をした。
「うちの子、象のジョーロがあるとそれしか目に入らないみたいなんです…。後半は練習できてないようなんですし辞めた方がいいでしょうか?」
「んー。。小さい子たちは中々集中出来ない子もいますし大丈夫ですよ。後半はあまり無理に参加させずにしようと思います。浮いてるだけになるかもしれませんが…。」

レッスン自体を嫌がってる訳では無いから、コーチの言葉に甘えさせてもらい暫くスクールを継続した。
その後もKくんは嫌がることなく毎週スイミングスクールへ通い、最初の30分だけ参加して後半自由遊びのような状態が続いていた。少しずつ成長はしていて、顔を水につけたり、バタ足したりできるようになっていった。「スイミング楽しかったー!」という帰宅後の第一声に安心していた。

コーチからの呼び出し

9月の最終週。進級テストの後にコーチへ呼ばれた。
「最近順番を待つ間にお友達を押したり叩いたりしてしまうんです。止めてはいるんですが中々やめなくて…」
その話を受け、今までKくんを指導し続けてくれたスクールに感謝しつつ退会することにした。

きっとレッスン中に順番をドンドン抜かして押したり叩いたりしちゃうんだろうな。Kくんが1番へのこだわりが強く、順番を待つことにすごいストレスを感じる。

駆け巡る思い

自閉症の子を習い事へ通わせるのには早すぎたのか。暴力なんて今まで保育園でも言われたこと無かったのに、民間の療育へ行くべきなのか。もう習い事はやらせない方がいいのか。

Kくんの気持ち

Kくんにもスイミングスクールはもう辞めることを伝えた。「こーちが、こまってる」なんとなく理解しているようだった。
話をしたあと、Kくんは少し不安定になり、急にしょんぼりしたり泣き出したりしていた。

きっと来週以降、スイミングスクールへいくお姉ちゃんの姿を見て「ぼくもいくー!」となるのだろう。そして行けないことに気づいて「ごめんなさああい」と泣くのだろう。その時どうやってKくんを慰め、寄り添い、みんなが困ることを伝えればいいのだろう。もう少しKくんが周りの気持ちやルールに目を向けられるようにサポートしていく時間を作っていこうと思う。

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