ミリしら短歌①
初めまして。三吉(みよし)と申します。
noteのアカウント自体は10ヶ月前の今年の2月に作成しましたが、色々言い訳して投稿せずもう今年が終わろうとしています。
そんな私がようやく初投稿したくなった理由は、短歌を載せる場が欲しかったからです。
始めたきっかけは、短歌をやっていらっしゃる大学の先輩、後輩、好きなアーティストに憧れたこと。
これまで読んだことのある短歌の本は穂村弘さんの「手紙魔まみ、夏の引っ越し(ウサギ連れ)」のみで、(溶けない名前というバンドのインタビューで紹介されていて読み始めました)実際に詠んだのは小学校で百人一首が流行っていた時に真似して何首か作った以来。
事前知識はゼロでしたが、短歌サークルの友人から
「自分は事前に勉強とかはしなかった。短歌に正解はないから、うちのサークルでも結構好きなように詠んでる」
と言ってもらったことに味を占め、思い立ったが吉日!と思って12月から始めました。
それでは、早速作ったものからいくつか載せさせていただきます。
覚えている限り作った順に並んでいます。短い解説もつけました。
ぜひ最後まで見ていただけましたら幸いです。
想い出は進行形に勝てないと信じてる忘れさせてあげる
↑前述した友人が褒めてくれた。「信じてる・忘れさせてあげる」で五・九になっていて、「忘れさせてあげる」にウェイトがかかっているのが良いとのこと。
知りすぎるくらいに知ったあの夜の保存方法だけを知らない
↑これも彼が褒めてくださった。
マイナスをひとつずつゼロに近づける終わらぬ劣等感のお掃除
↑個人的なお気に入りその1。
あの街もバンドも嫌いにさせないでタワレコ会えないカ行を探す
↑カ行から始まるバンドには好きなバンドが多いから。
憂鬱が太陽よりも影を伸ばすロッカー人生二度目の制服
↑早朝バイトが苦痛だった時の思い出。
日の当たるソファで寝ている隠し事例えばあなたは家猫息子
↑ナンバーガールの「透明少女」の口上と「IGGY POP FANCLUB」の歌詞を引用しています。
最強のレシピは愛と面白さオプションあなたの横も追加で
↑恋は人生の全てじゃなくてデザートみたいなもの、といういつぞやのSNSで見た言葉を反芻しているときに作った。
最寄駅近くに知らない街があるそれが明日も歩ける理由
↑個人的なお気に入りその2、というか一番気に入っている。地元を筆頭に街が好きで、電車に乗るのも好きで。見知った最寄り駅のすぐ近くに全く知らない場所を見つけて、言葉にできないドキドキを感じた時の心境。
教科書に載る花崗岩断片のような記憶を閉じて棚にしまった
鉄の弦自慢げに見せ飛び出した別校舎何も知らない2人
↑「クレヨンしんちゃん」のボーちゃんをイメージした二首。
私はボーちゃんの簡潔にまとまったルックスや無口な中にちらつく知性と芯の強さに惹かれていて、世の中のアニメの中ではかなり推しているキャラクターの一人です。彼の趣味である石と、それに関連して鉄をモチーフにしています。
前述した短歌サークルの友人はクレヨンしんちゃんをあまり観たことがなく、これを見て「ボーちゃんって花崗岩だったんですか?」と言っていたのが面白かった。
跪かず驕らず天使を捕まえる正しい堕ち方思い出してる
↑短歌を始めたもう一つのきっかけは、毎晩揺れてスカートというバンドの尾崎凛さんがInstagramに短歌を載せていらっしゃったこと。このバンドの「火星」という曲を聴きながら作りました。
あの子みたく共通テストは受けてないヒロインレースはもう走れない
↑理系所属の友人が「共テを受けることは人生に深みを出してくれる。味の素ですよ」と発言していたことから。共通テストを経験していないことが理由でラブコメで敗北するヒロインがいたらどうだろうか、と考えたことで生まれた。
今回紹介させていただくのは以上となります。
つたない所ばかりの文章だったと思いますがお付き合いいただき本当にありがとうございました…!!m(__)m
これからもマイペースに更新していきます✿
次回は縦書きで短歌の画像を掲載するのも挑戦してみたいです。短歌といえば縦書きなイメージがあるので!
追記:冒頭で紹介した溶けない名前の好きな楽曲を2つ載せさせていただきます。
改めて、最後まで読んでいただきありがとうございました✨