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誘ってくれる友達

この間、久しぶりに高校の友達に会って、一緒に映画を観てからご飯を食べに行った。
近況報告を含め色々と話しているうちに、話題は休日の過ごし方へと移っていった。

私にとって休日というのは「何もしなくてもいい日」のことである。何も予定がなくて、外に出ようと思えば出れる、人に会おうと思えば会える、一日中家にいようと思えばそれもいい。
基本的にインドアな人間なので、そういう日は家から一歩も出ない、ということも珍しくない。昼過ぎまで寝たり、本を読んだり映画を観たり。退屈だとはまったく思わないし、予定でいっぱいだった日々の後にそんな1日を過ごせるのはだいぶ幸せなことだと思う。

友達はというと、そんな私とはまるっきり逆の考え方だった。彼女にとって休日は「なんでもできる日」みたいな位置付けで、予定を入れないことはほとんどないらしい。それも午前と午後フルで。彼女曰く、「ずっと家にいると損した気分になる」らしい。1日中家にいることは体調が悪い時以外はほぼないという。

さっきも書いた通り私は家にいるのがデフォルトなので、あまり人を遊びに誘ったりすることがない。多分「予定を作る」ということがあまり得意ではないんだと思う。
でも人に会いたくないかと言われるとそうではなくて、一度集まってしまえばやっぱり楽しいなと感じる。

思えば彼女は高校の時から色々なところへ連れ出してくれた。放課後、少し遠くまでご飯を食べに行ったり買い物に行ったり、休みの日にも集まったり。どれもいい思い出である。

多分、一緒にいるうちにそんな私の性格を分かってくれて、「誘えば来る」ということも知っているからこそ、たくさん声をかけてくれていたんだと思う。そこまで深く考えていないかもしれないけど。

そう考えてみると、自分の周りには誘ってくれる友達が多いなあと感じる。まあ、自分から人を誘うことをあまりしないのだから必然的に相手から誘ってもらう形になってしまうわけなんだけど。常に受け身なのはよくないなあとは思いつつ、放っておけばおそらくほとんど家から出ない私を色々なところへ連れ出してくれる友達には感謝してもしきれない。
家にいるのも好きなことに変わりはないが、誰かと会う、どこかへ行くというのはやはり思い出に残るのだ。

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