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頑張ることに意味はあるのか〜介護や支援の中で迷い、悲しみを抱えるあなたへ



日々、大切な人を支えながらも、ふと「これでいいのだろうか」と迷ったり、「もう無理かもしれない」と感じたりしていませんか?

私も、そんな葛藤を抱えながら日々を過ごしています。

今回は、私自身の体験を通して、同じように悩んでいる方に少しでも心が軽くなるような投稿になればと思っています。

支えるということは、自分も試されること


いつもウォーキングしている公園


私の夫は、統合失調症を抱えています。
日々の生活の中で、深呼吸や筋トレ、ウォーキングの習慣を一緒に頑張ることもあります。

その効果が出てきた時、夫が「お母さん(私)の言うとおりや。やっていて良かった」と言ってくれたことがありました。

その瞬間、心から救われた気がしました。
「この努力は意味があったんだ」と。

でも、現実はそれだけでは終わりません。
日々の生活の中では、小さなトラブルや悲しい出来事が何度も起こります。

例えば、朝の車の運転中、ウトウトし始める夫に声をかけると、突然逆ギレされて睨まれたり、手を上げられそうになることもあります。

その瞬間、私は胸が張り裂けそうになります。
「どうしてこんな目で睨むの?
私はあなたの一番の味方なんだよ。」と。

あの瞬間に睨む時の表情がとても悲しく
「頑張ることに意味はあるのか」と問いかける日々

支える側として感じるこの問い。
「この頑張りは本当に意味があるの?」

「今のやり方で良い方向に向かっているの?」
と、何度も自分に問いかけます。

そのたびに、私は少し立ち止まって考えます。
今の努力がすべて報われるわけではないかもしれない。
それでも、これまでの経験を振り返ると、たとえ小さな変化でも
「あの時、頑張ってよかった」
と思える瞬間が必ずあったことに気づきます。

だからこそ、大事なのは
「頑張り続けること」ではなく、
「頑張り方を調整すること」
だと感じています。

時々下を見ながら歩きます



あるがままに任せることも愛の一つ

「支えなければ」「頑張らなければ」と思う気持ちは、支える側の本能のようなものです。

でも、すべてを背負い込むことは、自分を壊してしまうことにつながります。

夫の症状や行動は、私一人の力で変えられるものではありません。
逆に、無理に変えようとすることで、私自身が追い詰められてしまうことが何度もありました。

ある日、私はこう思いました。
「あるがままを受け入れる」という選択肢もあるのだ、と。

例えば、夫がウトウトし始めた時、声をかけずにそのまま様子を見守る。

逆ギレや暴力的な反応が出た時、無理に向き合わず、一旦距離を取る。

それは「諦める」のではなく、自分の心を守りながら、できる範囲で寄り添う方法だと気づきました。

支える側の心を守るために

暖かな時期には
このベンチでひと休みすることも


介護や支援をする中で、支える側の私たち自身の心を守ることはとても大切です。


1. 悲しみを否定しない

「どうしてこんなことになるの?」と悲しくなる時、自分を責めないように心がけています。

「私が悲しいのは、それだけ相手を大切に思っているからだ」と認めることで、少し心が軽くなる気がします。

2. 一人で抱え込まない

介護や支援は、一人ですべてを背負う必要はありません。
家族や専門家、友人に相談することで、少し視点が変わり楽になることもあります。

3. 自分を癒す時間を作る

日々の忙しさの中で、自分のための時間を取ることがどれほど大切かを痛感しています。
深呼吸、散歩、好きな音楽、スーパー銭湯に行く 少しの静かな時間…それだけでも心が回復することがあります。

4. 完璧を目指さない

支える側として「もっとやらなきゃ」と思う気持ちは自然ですが、すべてを完璧にしようとすると、息が詰まってしまいます。
私はよくやりがちなので
「今はこれでいい」と自分に言い聞かせることも必要です。



あなたは一人じゃない

もし今、あなたが「どうしてこんなに頑張っているのに、こんなに辛いのだろう」と思っているなら、どうかその気持ちを抱え込まないでください。

支える側の苦しみや悲しみ、迷いを分かち合う場があれば、それだけで心が少し楽になることもあります。私も同じように迷いながら、悩みながら、それでも歩き続けています。

最後に、私が自分に言い聞かせている言葉をお伝えします。

「頑張ることに意味はある。
でも、頑張り方を間違えないことがもっと大切」

一緒に少しずつ、自分の心も大切にしながら支える方法を探していきましょう。

あなたの頑張りは決して無駄ではありません。
そして、あなた一人で抱えなくていいんです。

少しでもあなたの心の重さを軽くする助けになれば幸いです。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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