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いじめは平安時代から #12
「いづれの御時にか、女御、更衣あまたさぶらひたまひける中に、いとやむごとなき際にはあらぬが、すぐれて時めきたまふありけり。」
かの有名な源氏物語である。
この時からいじめは存在していた。
簡単に説明すると、桐壺の更衣と呼ばれる天皇に一途に愛されている女性がいた。
昔は一夫多妻。
我こそは天皇の正妻であると前に出る女御が多かった時代。
この時も既に天皇には弘徽殿の女御という正妻がいたが、天皇は桐壺を愛し続けてしまう。
そのため…
汚物のようなものを廊下にまき散らされる。
衣の裾をひっかけるような事をされる。
両側から戸を閉め、鍵をされ閉じ込められる。
など。
その結果、桐壺の更衣は心身を病んで死んでしまう😨
まさに今と一緒ではありませんか!!
いじめは平安時代から存在したという事です。
自分が1番になりたいという欲望は時代を経ても変わらぬもの。
では、この時にいじめを抑止するためにはどうすれば良かったのか…?
それは、帝が直接、女御を嫁から外すなどの制裁を加えないと無くなる事は難しかっただろう。
まあ天皇にもそれが出来ない親戚関係もあるのだが…
ただ、つまりは何事も法で罰する事が1番の抑止力になるのではないかと思っている。
皆さんはどうお考えであろうか。
古典作品から現代の問題についても考える事が出来る。
これが古典作品の魅力である。