歩くポイ活アプリ6つやってみた 〜運動不足解消に役立つ"デジタル"探索(後編)〜
このnoteは、現役の総合内科医師が、日常にエクササイズを取り入れるために役立つ"デジタル"について探索・考察したものです。
めんどくさがりだけど、
メタボや運動不足をなんとかしたいと思っている方
高血圧、糖尿病、脂質異常症、痛風などの生活習慣病の方
肩こりや腰痛でお悩みの方
なんだか気分が塞いでる方
にお役に立てる記事になれば…!
前回は、Nintendo Switchのエクササイズゲームを取り上げました。
今回は、歩くことでポイントが貯まるポイ活アプリです。
なぜエクササイズゲームはやらなくなってしまうのか
サンはなぜ、課金し、一度は楽しんだはずのエクササイズゲームをやらなくなってしまうのかを考えてみた。
課金したら、勿体無いからその金額分は元を取ろう!という気持ちになって、たくさんやり込みたくなるはずではないか…。
そう思っていた。
しかし現実にはそうではなかった。
ジムに行き始めた友人も、いつの間にか行かなくなる(が、会費だけは払い続けている)と聞く。
サンは思った。
5万円で買ったSwtichは、いくら運動しようが、過去の5万円の支出であることに変わりない。
すでに支払った金額は、もう戻ってくることはないのだ、と。
金銭は、目に見え、かつ定量的な指標である。
一方、運動して得られるものは、「形のないもの」または「定量しづらいもの」だ。
楽しさは形がない。定量しづらい。
ゲーム上では、推定消費カロリーや運動時間を表示してくれるが、
筋肉がついた、体重が減った、血圧が下がった、血糖値が下がった、コレステロール値が下がった、という真に求めている効果を得られるまで、長い道のりだ。
だから、次第に何かを得られるという感覚が薄まっていって
「得られなくてもまぁいっか」という気分になってしまうのではないか。
では、逆に初期投資ゼロから始めて、運動すればするほど、定量的指標で測れるものが得られるならばどうだろう?
サンが、次に目をつけたのは、歩くポイ活アプリだった。
歩くポイ活アプリ6つ
(今回紹介するのは無料でダウンロードできるアプリのみ)
1. dヘルスケアアプリ
学生時代から家族ともどもdocomoユーザーだったサンは、
手始めにdocomoのアプリで始めてみることにした。
アプリダウンロード翌日。
サンはちょうど出かける用事があった。
サンの移動は基本的に、山犬電車と徒歩、時々自転車。
どれくらいdポイント貯まるんだろうとワクワクしながら、家を出た。
いつもなら苦痛と感じる徒歩移動が少し楽しかった。
帰ってきて、アプリを開いてみると
おお…なんか歩数は計測されてるみたいだけど
どうやったらポイント貯まるのだ…?
どうやら、目標とする1日の歩数を達成せねば話は始まらないらしいのだ。
サンは夜になってまたスマホを持って、外に出た。
少し蒸しっとしているが、日が暮れて気温も下がり、少し風が出て、歩くのも気持ちがいい。
そういえば、サンは、定まった目的地に最短時間で移動することしかしてなかったな…。
ギリギリでいつも生きていたいサンは、到着時刻からの逆算が苦手で、大体いつも電車到着とともにホームに駆け上がっているのだが、
今はただ、目的地はなく、ただ歩いてみるだけ。
公園で過ごす知らない人たちの話し声が遠くに聞こえる。
こんなところにタバコの自販機あったんだ…レトロだな。
お手製感あふれる「自転車は左側通行!」の立て看板…笑
近くの公園の周りを散歩し、戻ってきた。
いつも通ってる道のはずだけど、なんか新しいちょっとした気づきがあって、面白かった。散歩ってこういうことか。
dヘルスケアアプリを開くと、1日の目標歩数を達成していた。
これで、dポイントの抽選ができるとのこと!
さて…結果はいかに?!
ハズレ!
※1回の抽選で、0〜3ポイントが当たるらしいですが、なかなか当たらないです。
2. ANA Pocket
やっぱり信頼できる企業名のついたアプリが安心だぜ!
ってことで、次は、全日本航空(ANA)のアプリをダウンロードしてみた。
このアプリの仕組みは、以下の通り。
歩数および(徒歩に限らない)移動距離によってポイントが貯まる
ミッションを達成し広告動画を視聴するとさらにポイントが貯まる
ゲットしたポイントは一定期間経つと消えてしまう
ポイントはANAマイレージクラブと連携すればマイルに交換できる
クーポンと交換したり、「抽選券」がもらえるガチャを回したりするのにも使える
ゲットした抽選券で、Amazonポイント券などに応募することができる
課金ユーザーになれば、「マイル」が当たるガチャにポイントを使うこともできるらしい
基本在宅ワークといえど、外来勤務と週末の経営大学院授業のために、週に3回は電車移動するので、なんかお得感ある。
歩数だけじゃポイント貯まらなくて面白くないな〜って思っちゃう人には良いかも!
残念なのは、
サンはANAではなくJALユーザーだから、ANAマイレージクラブには入ってないということだ。
※JALにも似たアプリがあるが、初手から課金が必要であったのでお試しには向かないとして断念した。
3. クラシルリワード
3つ目に試したのは、クラシルリワード。
こちらも、歩数&移動距離を元にコインを貯めていく仕組み
移動距離に応じてニンジンゲージが貯まる→コインゲット
歩数に応じてお花ゲージが貯まる→広告動画みたらチケットゲット
チケットはコイン獲得のためのガチャに使う(50チケットで200コイン前後くらいになりそう)
33,000コインで300円分のポイント類( Amazonギフトカード、PayPayマネーライトなど)に交換か、商品引換券と交換できる
他にも、レシート撮影とかアンケート回答とかでもコインは貯まるみたいです。ターゲットは主婦なんだろう。
4. トリマ
もう一つ似たようなアプリもダウンロードしてみた。
仕組みはほぼクラシルと同じだった。
移動距離でゲージが貯まる→広告動画をみてマイル(これは現実で使えるマイルではなく、アプリ内での単位)を貯める
歩数でゲージが貯まる→広告動画をみてマイルを貯める
アンケートやミニゲームでもマイルが貯まる
ガチャやクエストなどでもらえるメダルでスロットを回せる→マイルが当たるかも
36,000マイルで300円分のポイント類( Amazonギフトカード、PayPayマネーライトなど)に交換できる
たぶんポイ活ガチ勢は、アンケート回答とか、ミッション(別のアプリダウンロードとか)でほとんどを稼いでる気がする。
5. MoneyWalk
移動距離は関係なく、純粋に歩数勝負!って感じのアプリ。
マネーウォーク。アプリ名も潔い。
仕組み
50歩ごとに1ポイント貯まる(ポイントを獲得するには、広告ページを閲覧する必要あり)
歩数1000歩ごとに広告視聴すれば、1〜10ポイントがランダムでもらえる
一応、ゲームやクイズに答えてもポイントもらえるらしい
5,200ポイントでAmazonギフトカードやその他ポイント類300円分に交換できる
6. PUI
最後に紹介するのは、PUI
ターゲットは若い女子なんだろうな〜というデザインである。
仕組み
1000歩ごとにポイントゲット(広告視聴すると12Pt, しないと4Ptというふうに差がついている)
マップ上の「チェックポイント」に行ってチェックインすると5pt
歩数が増えるごとに、キャラクターが成長する
3,300ポイントで、各種ポイント類300円分と交換できる
ポイントはキャラクターの着せ替えアイテムとも交換できる
広告動画を見たり、すれ違うPUIユーザーを見つけてもポイント貯まるらしい
PUIには、他のアプリにあるようなガチャ(抽選)要素はない。
まとめ
どのアプリが換金率いいのか?については、
考えたり計算している時間がもったいないのでやらない。
多分こういうランキングとかで調べてくれていると思うので、詳しく知りたければこちらを参照ください。
そもそもの目的を忘れるべからず。
しんどい・めんどい運動を習慣にすること、を目的としているのだ。
運動することで、買い物に利用できるポイントやクーポンに変換できる。
筋肉がついた、体重が減った、血圧が下がった、血糖値が下がった、コレステロール値が下がった、という真に求めている効果を得られるまでの、
代替アウトカム
としては、単に「消費カロリー」や「歩数」として表示されるのと比べると、「得られた感」が強い気がする。
どのアプリが良いかは、ほんと好みだと思う。
dヘルスケア、ANA Pocketなど、ガチャや抽選系がいい方は、リスク愛好型かもしれない。
PUIは、歩いた分、着実に貯めていけるので、リスク回避型の人にいいかもしれない。ガチャ要素ないので。広告も見ないという選択ができる(見た方が獲得ポイント多いみたい)。
1日にgetできるポイントは上限がある(1日1万歩まで)みたいなので、モチベ向上にはややデメリット要素かもしれない。
サンはまだそんなにたくさん歩いたことないので、確実ではないが、
クラシルリワード、トリマ、Money Walkはその仕様から見るに、1日の歩数上限(これ以上歩いてもポイントにはならないよってライン)はなさそう。
ゲージが溜まったら広告動画見ないといけない、というのがちょっとうざいけど、歩いて頑張った分がポイントに反映されるのは、モチベ向上にはいいかもしれない。
まぁ、途中から、目的が歩行ではなくポイントになっちゃって、
寝たままできるポイ活に興味移っちゃわないか…は心配だけど、
"運動は、やらなきゃとは思ってるよ…?"
って時期の方なら、とりあえず騙されたと思って試しにやってみてもいいんじゃないかしら、と思ったサンであった。
夜、陽も落ちて、人もまばらで、静かな街を、
ゆっくり散歩してみるのはとても気分が良かったから。
なお、これをサンが無理なく続けらるかどうかは、まだ検証中である。
この記事を読んで
運動のためにポイ活アプリ試してみようかなと思った方、
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