詩誌「三」68号掲載【前世】水谷水奏
うすくてあわく、すこしだけ小さく、出来るこ
とならホワホワか、それでいてきらきらか、
又はくるくるか、したものだったらいいなと
思う。
だけどおそらく、違ったんだろうなあという感
じが、日々を過ごしているうちに、どうしても
してきて、私はいつも勝手にうんざりしている。
腹はふくれて、目は疲れて。
しかしまあ結局のところは、
そういった私のストレスなんてものは、水溶性
なんです。
あなたの前世は、何でありそうでしたか?
2022年12月 三68号 水谷水奏 作