”今日のさむ活”体験記~護摩祈祷編~
こんにちは!さむ活P山田です。
お坊さんの修行のひとつ「作務」から生まれた非日常体験イベント「さむ活」も、4月のスタートからあっという間に第3回を迎えようとしています。12月まで毎月開催ですが、この調子だと一瞬で1年を終えてしまいそうです。
さて今回は第3回目のさむ活「護摩堂そうじと薬膳学」に向けて、安楽寺で毎月行われている「月例不動護摩祈祷」を体験してきました。
なお、次回さむ活の開催情報はこちらです▼
安楽寺さんに出会うまで、お寺の文化に全くと言っていいほど触れてこなかった私。数年前は「護摩堂」という言葉にもピンと来なかったはず。私のような方にもどんな場所か伝わるように、しっかり体験レポートさせていただきます♪
護摩堂(ごまどう)って?
護摩堂とはお寺の中にある、護摩をたいて祈祷を行う場所のこと。安楽寺さんの護摩堂の外観はこんな感じ。
その右手には5月にオープンしたばかりの「niwa*boコンセプトゾーン」(この詳細はまた別の機会にくわしく)が。そして左には初回のさむ活できれいにした六体地蔵さま。
ではでは、この中で行う護摩祈祷とはどんなものなのかというと、真言宗ならではの祈祷の方法なんだそう。真言宗・・・歴史の授業で覚えたことがあります!空海さん(さん付けでいいのか?)が開いた宗派です。護摩堂の奥にはお不動さまがおられて、その手前に火をたく壇があります。
お不動さま。正しくは不動明王というそうです。むむっとこわい顔をしておられる・・・怒りの形相という感じでしょうか。悪いものを除き煩悩を断ち切るお不動さまは、右手に剣、左手に縄を持ち、炎に包まれています。
こちらは護摩壇。いろんな種類の仏器がキラキラしています。5月のさむ活「仏器みがき」を体験された方は「私がみがいた仏器だ!」と気付いてくださるかも・・・
何かの葉っぱや穀物、水、油・・・いろんなものが入った仏器。それらを取るためのさじもあります。これはなんだろう?というものだらけ。眺めているだけでも面白い。
護摩祈祷が始まるまで
28日。14時開始の護摩祈祷にむけて、次々と集まって来られるみなさん。こんなものを書いてらっしゃいました。
これが護摩木。ねがいごとと自分の名前を書くんだそうです。まるで七夕の短冊みたいですね!安楽寺の場合は、各言葉は「交通安全」みたいな四字熟語でもいいし、「○○~になりますように」という言葉でも、自由に書いていいみたい。ほんとに短冊だ。
本堂で待っていたみなさん、時間になると護摩堂へ移動していきます。その道中では・・・
色鮮やかなお花たち。きれいだなあ~と眺めて癒されながら護摩堂に向かいます。
護摩堂の中はこんな空間。オレンジ色のライトと外から入る日差しが明るくて開放的な雰囲気です。中央の住職せいはんさんの横にいるのは私、山田。どうですかこの距離感!近くてドキドキでした(笑)
いよいよスタート!
こちら、住職せいはんさん横の山田視点!いよいよ護摩祈祷が始まりました。安楽寺さんでは参加者用の次第を配っておられて、祈祷のおおまかな流れを見ながら参加することができます。
静かな雰囲気の中、落ち着いた様子で動作をすすめるせいはんさん。
特等席なので、手元もばっちり見せていただきました。こんな風に印を結ぶんですね。昔、とある忍者漫画の登場人物たちが印を結んで技を出していたことを思い出しました。かっこいい~できるようになりたい、なんて思ってしまいますが、これもきちんと修行を重ねているお坊さんだからこそできることなんですよね。
参加者のみなさんも一緒に言葉をとなえるところもありました。ある言葉を108回(これは参加者さんと一緒に行うための安楽寺風で、実際の祈祷では1000回唱えるんだとか!)となえるのですが、せいはんさんは仏具を掲げて振りながら・・・腕がパンパンにならないんだろうか。進むにつれてそのお顔には汗がにじみ、その大変さが伝わります。
その頃の山田の様子がこちら。どこかへトリップしています。みなさんと一緒に言葉を唱えながら、同じ言葉が頭の中をぐるぐる巡っているうちになんだかぼーっとしてしまって・・・(笑)ただ、不思議なことに眠たいとかつらいとかそういう気持ちは全くなかったんですよね。今まで体験したことのないゾーンに入った感覚でした。
待ってました!燃え上がる炎
祈祷が進んでいくと、いよいよ護摩壇に火が入ります。この炎の中にお不動さまが下りてこられる、というものだそうです。
最初は少しずつ木を燃やしていって・・・
あっという間にこんな大きな火に!この距離だとその熱が直に伝わります。すごい迫力!
せいはんさんもこの写真のように油を注いだりしていろんな儀式を進めていました。
一旦火が落ち着いたかな、と思うと、もくもくと煙が立ってきました。上を見てみると
おお!真っ白!
すごい煙なんですが、換気されているので苦しくはありませんでしたよ。あと煙の臭いはもちろんあるんですが(BBQみたいな感じ)、供物としてお香も炎の中にいれるからか、ふわっと良い香りが立ち込めていて。
家に帰ってからも髪や服の匂いがなんだか良い感じでした(笑)
みなさんの願いごと
祈祷の後半では、みなさんが事前に書いておられた護摩木を住職せいはんさんが読み上げ、炎の中に入れてその成就を念じます。
燃えてしまうので形は残りませんが、安楽寺では祈祷証明なるものも発行しているそうですよ。
お一人お一人の願いごとを読み上げている時間が私は一番好きでした。お名前と願いごとを耳にすると、「素敵なご夫婦なんだろうな」とか「ああ、早くご病気が治るといいな」とかいろんな思いが沸きあがってきて、なんだかグッときてしまいました。
終盤にはこうして炎の中に供物をわんさか捧げていきます。よくよく見ると穀物や植物やお香などなど、なんだかおいしそう。そしてさむ活Pとしてはこの汚れ具合を見ずにはいられません(笑)さむ欲がくすぐられる・・・ピカピカにしたい・・・!
煙や燃えカス、灰、油、ほこり・・・たくさんの方の願いをお不動さまに届けることで生じた汚れ。そう思うと、これを綺麗にすることにもとても意味があるように感じられます。
護摩灰お守りづくり体験
さてさて!話は数週間前にさかのぼります。
実は護摩祈祷を見学する前に、護摩灰のお守りづくりを体験させていただいたのです。
護摩灰とはまさに護摩祈祷で出た灰のこと。祈願によって出たものなので、ご利益のあるお守りとして持って帰ることができます。
こちらが護摩灰。いろんなものが混ざっているのが分かります。木やお香、植物、紙の残りなどなど・・・
これらをまずは細かい灰と大きなものに分けていきます。
こんなさらさらの灰になりました。こちらをさらに、
小さな袋に入れて、
先ほど分けた大きな燃え残りも袋に入れていきます。
安楽寺さんの袋に入れてお守りに!
この護摩灰、ふしぎなことになんとなくあったかい感じがするんです。燃え終わって随分時間が経っているので熱が残っているわけではないんですが、ふれるとじわあ~っと温かく感じる。
住職せいはんさん、坊守あきさん曰く、これまでにもそのようにおっしゃった拝観者の方がおられたそう。私にもお不動さまのパワーやみなさんの熱い願いを感じる第六感があるのかも?なんだかうれしい。
次回のさむ活ではこの護摩灰お守り作りも体験していただけます♪
私は車の中に置いておいて、スキマ時間に触っては心を落ち着かせています(笑)
まとめ
ということで、今日のさむ活体験記~護摩祈祷編~いかがでしたでしょうか?安楽寺の日常には新鮮な体験がたくさん。新しい発見や出会いがとっても楽しいです。
そんな非日常体験をしてみたい!というあなたはぜひ、さむ活に遊びにきてくださいね。次回さむ活は6月26日(日)「護摩堂そうじと薬膳学」がテーマです。くわしくは↓こちらのイベントページをご覧ください。
https://samu-katsu3.peatix.com/view
定員がありますので、ご予約はお早めに・・・心よりお待ちしております。
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