赤ちゃんが舌を出す仕草
かわいいですね。
でも時にはお母さんとって心配のタネになったりするみたいです。
これは「うちの子は他の子と違うのでは?」といった心配からきます。
赤ちゃんの行動や仕草には発達や発育が関係しています。なので月齢ごとにその仕草の意味が違ってきます。もちろん、その子なりの成長があるので、月齢が同じでも「できる」「できない」には差があります。
我が子の成長は喜びであると同時に、常に周りの子と比べて心配のタネになるものです。
舌を出す仕草は、生まれたばかりの新生児にも見られます。これを「新生児模倣」と言います。まさか生まれてすぐの赤ちゃんが大人の真似をして舌を出すなんて思いませんよね。意図的に関わると気づくかも知れませんが、真似しないからといって異常だとは限りません。
それから、2〜4ヶ月くらいになると唾液が増えてきて、舌を出すことで遊んだりし始めます。「ハンドリガード」といって、自分の手をジーっとみたり前で組んだり、鏡を見て喜んだり、自分のことを少しづつ認識していきます。
5〜6ヶ月になると、固形物を食べる練習で舌を動かします。離乳食を始めて、ベェーっと舌で食べ物を外に出してしまうのは、嫌いだからではなく、不慣れな舌の動きで起きてしまうのです。でもお母さんにとっては、せっかく作った離乳食を嫌そうなお顔をしてベェーっと出されたらやる気なくしちゃいますし、栄養大丈夫かな?って心配になりますよね。
さて、うちの子は、初めてのことに緊張する慎重な面があるのですが、楽しいときや嬉しいときにリラックスしたいと舌を出すことが多いような気がします。
この頃の赤ちゃんはお口からのたくさんの刺激で多くのことを学びますし、お口で満足感を得て自分の感情をコントロールしています。ちっちゃいのに偉いですね。
産科病棟で勤務していたときに退院間近のお母さんたちがよく言っていたのが「退院して助産師さんがそばにいなくて赤ちゃんの異常に気づけるかな?」です。
私の経験上、治療が必要な重大な異常を見つけるのは、いつだってお母さんからの「うちの子なんか変なんです」というご相談からでした。
医者や看護師が見つけてるように感じるかもしれませんが、お母さんに相談されて詳しく診てみましょうといって発見につながることがほとんどでした。
赤ちゃんとずーっと一緒いるお母さんだからこそ、ちょっとした変化にも気づけるのでしょうね。