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佐渡で柿について、考える【1】
11月初めの連休中に佐渡のおけさ柿に関するイベントへ。
佐渡島で親の代まで柿農家だった友人に誘って頂きました。
佐渡のおけさ柿、ご存知でしょうか。
元々は都内の方々に佐渡へ来島してもらい、色んな体験をするというものでしたが、その友人に台湾🇹🇼土産を渡しに行った際、「来る?」と聞かれ二つ返事で参加を希望しました。
その方々とは金山見学などもご一緒したのですが、取り敢えずここでは柿関連の体験などについて。
朝にJA佐渡のとある倉庫前に集合。
そこから直ぐに柿畑へ行くかと思いきや、倉庫の中で色んな説明をして下さいました。
先ず最初に倉庫の入り口で目についたのが、こちら
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ハネの意味、わからない方もいらっしゃるかもしれませんね。
正規規格からハネられた物です。
傷がついていたり、大き過ぎたり小さすぎたり、ヘタ部分が汚かったり、等色んな理由があるのですが…
どこに傷があるの?
形、問題無い…よね?
と、私からするとわからない柿が殆どでしたが、横に並んでいた規格品と比べるとかなりお安くなっていて。
え、渋抜きまでしていてこのお値段⁉️
と思ったのは私だけではなく、東京からいらした皆さんも騒然としていました。
うーん、日本は本当に出荷の規格が厳しいですね。
改めて農家さんたち、大変だなぁ、と。
大き過ぎるのも規格外になってしまうんですね。
とってもきれいでツヤツヤしていて、かなり立派なモノもありましたが。
大きなものがたくさん、一定量収穫出来るようになれば、それはそれで一つの高級ブランド柿として纏めて売り出せますが、そうでないと規格外になってしまう
中々厳しいです。日本ならではですね、きっと。
キロあたりの正確な値段は失念してしまいましたが、そもそも正規品自体がスーパーで買うよりもかなり安い価格だったのに、ハネは目を疑う金額でした。
消費者目線で考えると安いにこしたことはないのですが、柿農家さんの利益って…と思うなど。
どこの地域でもそうなのかもしれませんが、佐渡の柿農家さんは米農家さんの兼業です。米の刈り入れが終わって一段落後、柿もぎが始まるようですね。
そうそう、「渋抜きして」と書きましたが、イマドキの渋抜きのやり方、ご存知でしょうか。
私はクラッシックに焼酎につけて1週間…と思っていましたが
なんと今は炭酸ガスで1日で渋抜きが済み、そのまま出荷できるそうです。
これがその施設で⬇️処理中は緑の幕を下ろします。
※写真の投稿等の許可済です
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一度に大量に処理出来るようですね。
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1日で渋抜き処理が可能になった事で、以前だったらスーパーの棚に並ぶ頃にはブヨブヨな事も多かった柿が、硬いままで並ぶ事も多くなったとか。
佐渡のおけさ柿は昔から北海道に多く出荷されているそうなのですが、北海道の方はこのプニュプニュの柿が佐渡の柿、認識し、愛おしんで下さっているエピソード等もお聞きしました。
なかなか興味深かったです。
長くなりそうなので、柿畑での体験は【2】に纏めます。
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