バセドウ病患者が身近にいる周囲の方々へ
はじめに
こんにちは。複数の自己免疫疾患をもっているさーめろんです!
バセドウ病は、甲状腺機能亢進症の一種で、日常生活に大きな影響を与える自己免疫疾患です。
身近な人がバセドウ病と診断された場合、その方をサポートするためにできることがたくさんあります。
バセドウ病の症状について
バセドウ病の主な症状には、以下のようなものがあります。
動悸や頻脈
体重減少
やけに暑がる、多汗
手の震え(ものをよく落とす、持てない)
疲労感や倦怠感
眼球突出と痛み(目が飛び出したように見える)
これらの症状は、どれも生活の質を著しく低下させますT T
患者さんへのサポート方法
食事制限への配慮
バセドウ病の患者さんは、医師から特定の食品を避けるよう指示されることがあります。
特に、ヨウ素を多く含む海藻類(わかめなど)は制限される場合があります。食事の際は、患者さんに食べられないものがないか確認し、配慮してあげてください。
昆布だしとか、お味噌汁や付け合わせのわかめとか。日本食にはたくさん出てきますね。
室温・気温・体温調節
バセドウ病の患者さんは体温調節が難しいことがあります。
暑い日や寒い日は特に症状が悪化しやすいです。
たとえば暑い日は温度調節できる羽織りや、
体を冷やすアイテム(冷却グッズなど)があると良いです。
夏ならコレが必需品↓
冬ならコレが必需品↓
「一気に暑くなった、一気に寒くなった」というような
季節の変わり目も体への負担が大きく、
力が入らずに自宅で横になっていることが多いです。
疲労への理解と配慮
バセドウ病の患者さんは、健康な人には想像できないほど急激に疲れることがあります。
安静時でも「フルマラソンをしている状態」の体とも言われます。
外出や活動の際は、患者さんの体調を頻繁に確認し、
連れ回し過ぎていないか注意を払いましょう。
わたしも血液検査で数値を測定した時、通常の人の7倍体力を消耗している状態だと言われました。
(1日にたった数時間しか起きて活動できず。そのくせ、深夜にカップラーメンを3つ食べてから寝ても一切太らなかった)
「ひと休み」の提案
バセドウ病の患者さんは周囲に気を遣う傾向があり、自分から休息を取ろうとしないことがあります。
「まだ大丈夫」と言われても、こちらから休憩を提案することが重要です。患者さんの体調を見守り、適切なタイミングで休息を取るよう促しましょう。
(休みたいな〜とは積極的に言うわたしでも、これをされると、めちゃくちゃ嬉しいですT T)
病気への理解と共感を示す
バセドウ病の症状は目に見えにくいものも多く、周囲の人には理解されにくいことがあります。患者さんの訴えに耳を傾け、共感的な態度で接することが大切です。
生活習慣の改善をサポート
バセドウ病の管理には、適切な食事と十分な休養が重要です。患者さんの食生活改善や睡眠環境の整備をサポートしましょう。
ストレス発散のサポート
ストレスはバセドウ病の症状を悪化させる可能性があります。
リラックスできる環境づくりや、ストレス解消法の提案などができます。
通院や服薬の支援
定期的な通院や薬の服用は、バセドウ病の管理に不可欠です。
必要に応じて、通院に付き添ったり、服薬を忘れないよう声をかけたりするのも良いでしょう。
⚠️注意点
専門家のアドバイスを尊重する
バセドウ病の治療方針は、医師が患者さんの状態を見て決定します。
素人判断で治療に介入することは避け、専門家のアドバイスを尊重しましょう。
外見に関するコメントを控える
バセドウ病は外見にも影響を与えることがあります。目玉が飛び出たり、体型の変化です。
目玉が飛び出るくらいだと顕著ですが、「目ぱっちりしてるね!」「目大きいからいいな〜」などの外見に関するコメントは、たとえ善意であっても控えましょう。
患者は目の症状について「いつかわたしも、飛び出てくるのかな…」「最近ちょっと出てきたな」など心配する人も多いです。
ナイーブな心理状態のため、褒め言葉でも敏感に反応してしまいます。
バセドウ病と向き合う患者を支えることは、決して容易ではありません。
しかし、適切な理解と支援があれば、患者さんの生活の質を大きく向上させることができます。
バセドウ病当事者として
バセドウ病と診断された私たち当事者にとって、周囲の方々の理解と支援は何よりも心強いものです。
まず、私たちの病気について理解しようとしてくださる姿勢に、心から感謝申し上げます。
バセドウ病は、外見からは分かりにくい症状が多く、時に周囲の方々に誤解されることもあります。
しかし、皆様が私たちの状況を理解し、サポートしようとしてくださることは、本当に嬉しく、大きな励みになります。
日々の生活の中で、些細なことでも構いません。私たちの体調を気遣っていただいたり、必要に応じて休息を提案してくださったりすることが、大きな助けになります。
(本当にありがとうございます!!!!)
また、無理をしているように見えたら、優しく声をかけていただけると幸いです。
(バセドウ病の人は頑張り屋さんが多い、ともよく言われます。実際、わたしたちは無理に気づいていないことが多々あります…)
バセドウ病との付き合いは長期にわたることが多く、時に私たち自身も落ち込んだり、不安になったりすることがあります。
そんな時、皆様の温かい言葉や理解ある態度が、私たちを前向きにしてくれます。
どうか、これからも私たちをあたたかく見守り、支えていただけますようお願いいたします。
皆様のサポートがあれば、私たちはより良い状態でバセドウ病と向き合い、日々の生活を送ることができます。
最後になりましたが、改めて皆様の理解と支援に心から感謝申し上げます。
さーめろん🍈