ビルの谷間の貴方へ《詩》
またどこかで会えると信じていた
きっと電話で話せると信じていた
いつも怒らなかった上司の貴方
あの時優しかった会議中の貴方
附箋だらけのパソコンを笑っていた
きっと貴方が好きだった
貴方に包まれて仕事をしていた
貴方がいて仕事ができていた
流れ星が海に滑り落ちるように
蝉が抜け殻になるように
太陽が照りつく初夏の日に
清らかな風になったと耳にした
たった一つの願いで
叶うなら、叶うなら、
一度だけでいい
すっと顔を見たかった
出会いをありがとう
優しい貴方へ
《後書き》
明日はクリスマスイブですね。
週末、元同僚から訃報の知らせがありました。
半年前に元上司が2人とも他界したとの知らせに驚きました。
そのうち1人は、入社当時、右も左もよく分からなくて、とっても迷惑をかけてしまった一回り年上の上司です。
最近、周りの方がどんどん旅立ってしまって、心の整理が追いつきません。
追悼の意を込めて。安らかにお眠りください。。。