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41歳、同棲を始めた女(3):同棲開始から1ヶ月経過したわたしたちの様子。

同棲生活を始めて1ヶ月経過。

Mさんと一緒に暮らすことは、あっという間にわたしの日常になった。
想定どおり、同棲初期のストレスは最初だけで、色々話し合ってあれやこれややり方を変えてみたら、ほとんどがうまくまわるようになった。

とにかくMさんが優しい。
わたしたちの関係性は全てそれだけで成り立っているように思える。

「僕はぱいなっぷる子を大切にすると決めたから」

そんな言葉を日常会話でさらりと聞かされるくらい、わたしは大切にされているみたいで、そんなふうに思われていると分かると、わたしもMさんのことは本当に大切にしたいなという気持ちになる。

キッチン周りのことはひどく何もできなくて、洗い物もしないし、ご飯の用意もなにもしない。
洗濯物も8割わたしがやっている。
わたしは週3在宅勤務で、ちょっとでも喉が痛ければ「在宅勤務にします」と言えちゃうし、加えて17時の定時上がりだし、趣味は「暮らすこと」みたいなところがあるので、家事はそんなに苦でもなくてむしろ楽しい。
それより何よりより、それだけやっても補えないくらい、わたしはMさんに大切にしてもらっている。

一緒に暮らすようになって、口を開けて眠っている顔を見られたり、リラックスしすぎてだらしない格好でソファーに横になってしまったり、逆にMさんは、うっかりおならをしてしまったり、休日の朝はヒゲがボーボーすぎたり、ずいぶんとお互い素の姿を見せ合うようになった。
一緒にいても別々のことをしていたり、2人で会話することよりもテレビに見入ったり、平日に寝落ちした日なんかは、ぜんぜん会話できなかったな、とか思う日もある。

ちょっと嫌だなと思うこともお互い見えて来ただろう。

わたしは本当に細かい人間だし、Mさんとの恋愛では気になることはその場で聞くと決めているから、Mさんの優しさに甘えて色々聞きまくっている。
疑い深いというめんどくさい一面も持ち合わせてしまっているため、本心ではMさんのことはなに一つ疑ってもないのに、それでもいちいち小さなことが気になって「なにそれ?」と突っ込んでしまう。
その度に怒ることもなくちゃんと説明してくれるけれど、いい加減めんどくさいだろう。

Mさんは仕事が中心の日々で、仕事以外のことへの関心が薄すぎる。
仕事が楽しいみたいだからいいけれど、家にいるときは思っていたよりもずっとだらしないし、もうちょっと自分ごとを充実させてほしいなと思う。
大きな不満はないけれど、仕事を取ったらなにもない、みたいなおじいちゃんにはならないでほしい。

つい先日、付き合って半年記念日を迎えた。
定期的に話題にする「振り返って何か不満はない?」という会話。

Mさんは、
「ぱいなっぷる子ちゃんは本当に性格がいいし、料理も天才だし、話してて本当に楽しいし、不満はないよ」とのこと。
わたしは、
「仕事以外のことにもう少し興味を示してほしい。仕事が楽しいならいいんだけど、それだとしても会社に自分の人生や時間を搾取されるようにはならないでほしい」と遠慮することなく不満を伝えた。
土日のどちらかには、それぞれで興味があることを調べたり、本を読んだり、勉強をしたり、自己研鑽の時間を設けようということになった。

きっと今わたしの目の前に起きている、新たなお互いの一面を見ることとか、日々の慣れないこととか、これまでの「彼氏がいる」だけの日々とは違うあれこれが、将来を見据えて一緒に暮らす、ということなのだろう。
デートのために会う、という約束をしていた日々とは、そりゃあ違うよなと実感する日々。
戸惑いながらも、確実に2人の人生を歩み始めている実感があるし、今までの人生で感じたことのない、なんだかものすごく暖かくて安心できる毎日を生きている感じがする。

すっかり安心できる関係になってちょっと気が抜けていたから、久しぶりに今日はペディキュアを塗って、Mさんの帰りを迎えてみよう。


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ぱいなっぷる子
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