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「嫌われる勇気」を読みました。

「自己啓発系の本は、書く人によって言うことが違うからそんなに参考にならない」

みたいなことを言っていた父の言葉に珍しく共感して、それ以来そういう系の本は食わず嫌いみたいになってしまって、ほとんど読んでいなかった。

でも、あまりにも何度も同じようなことでつまずいて、人生どん底くらいに落ち込んでいる自分にいい加減呆れてしまって、この本を読むことにした。

いい加減自分に向き合おうと。

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結果、付箋が全ページに付いてるんじゃないのってくらい付箋だらけになり、今のわたしに必要なことに溢れている本だった。


いつも何にそんなにつまずくかって、わたしは自己肯定感が本当に低い。

あとは、人に嫌われたくなくて、人にどう思われるかが気になって仕方ない。

人の反応にいちいち敏感になって、何もしてないはずなのに自分が相手に何かしてしまったような気持ちになって、何も起きていないのに不安になって、その妄想がもうまるで事実かのように思えてしまって、何も手につかないほど気分が落ち込んでしまう。

もうこの1人妄想劇場がひどすぎて、食わず嫌いしてないでいい加減にこの本を読んでみようと思ったのだ。

上記のような悩みを持っている人がいたら、是非読んでほしい本。

完全に心は晴れなくても、妄想劇場が今までの半分以下になるに違いない。

わたしが何でこんなに人にどう思われているかが気になるのかというと、結局、自分とそれ以外の他者に、順位づけをしているからだと思う。

人間関係に上下があると思っているから、周りにすごいとか、えらいとか思われたいのだ。

でも本ではこのように言っている。

「人からの評価、人の目が気になるというのは、完全に自分にしか意識が向いていない自己中心的な考えだし、褒められたり良い評価をされて嬉しいと感じる心理は、相手の期待に応えようとしているということで、人のために生きていることになる。」

自分の人生を歩んであげられるのは自分だけなのに。

人には順位なんか存在しなくて、みんなが同じ平らな人生を進んでいるだけなのだ。

だから、今の自分よりも少しでも前に進もうとする事が大事なのだ。

つまり、自分の人生と他人の人生は関係ないということ。

それなのに、わたしはあの子よりは頑張ってるな、あの子よりは周りに良く思われているな、とかばかり考えている。

ほんとに一体誰のための人生を歩んできたんだか。

あとは、幸せで自由に生きるためには「他者貢献」が1番大事だ、と頻繁に書いている。

1番と言っていいほどこの本の大事なポイントだと思うが、何度読んでもピンと来なかったので、もう一回頑張って読み返したい。

どうにか読み取ったこととしては、、

人間関係は「共同体」と捉えるべきであり、他者は「仲間」である。

「仲間」ならば相手を信頼して行動ができ、「他者貢献」をすることになる。

他者貢献ができたと感じられた時に、人は自分の存在価値も感じられるものだから、人には等しく価値があって素晴らしい存在だと認め、相手に貢献できる行動を、まずは自分からやるのだ、というようなことだ。

難しい。

「人生とは、連続する刹那」

これは1番響いて、読んで良かったと心から思った言葉だ。

わたしは、自分がこの歳になっても特に何も成し遂げていない現実を受け入れたくなくて、自分は大器晩成タイプだと思って生きていて、いつか何者かになれるんだ、今はまだ道半ばなんだと思ってきた。

でも人生は連続する刹那。線が繋がっているんじゃなくて、ぜんぶ点。

今を一生懸命生きて、それで結果的に何かに辿り着くかもしれないけれど、辿り着かない可能性だってあって、別に人生に目的地なんかない、というのだ。

この部分を読んで、すごく気持ちが楽になった。

常に今を一生懸命生きなきゃと思った。

何者かになろうとなんてしなくていいんだ。

周りの目ばかり、評価ばかり、未来ばかり見ていたら、肝心な今を一生懸命生きられないし、幸せを感じられない。

たった一度の人生もったいないなと心から思った。

当たり前のことにこれまでずっと気がつけなくて、わたしはどこかいつも苦しい気持ちだった。

何か今の現実にモヤモヤすることがある人は、是非読んでみてください。

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ぱいなっぷる子
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