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読了:「猫を抱いて象と泳ぐ」 / 広い世界を歩き終えた気持ちになった。

裏表紙に、
「大きくなること、それは悲劇である」と書いてあって、わたしはまだまだ人生でやりたいことがたくさんあるから、もうこれ以上大きくなりたくない(正しくはこれ以上おばさんになりたくない)と思っているから気になって読んでみた。

でもこの小説の「大きくなること」はそういうことじゃなくて、物理的に「大きくなること」だった。
まぁ確かにわたしも物理的に考えても、もうこれ以上大きくなりたくないけど。

小川洋子さんといえば、こちらは言わずもがな有名。

小川さんの小説ってとても洗練されていて、読んでいるうちにその美しい世界観にどんどん引き込まれて、いつの間にかまるでその世界の中に自分も一緒にいるような感覚になってくる。
どんでん返しがあるというよりは、淡々とその美しい世界が描かれている。

淡々と静かに読み終えてしまうのに、その広い世界を一緒に歩き終えたような気持ちになる物語。

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ぱいなっぷる子
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