見出し画像

41歳、同棲を始めた女(7):マリッジブルーが一瞬で消えた夜のこと。

いやぁ。
ほんとマリッジブルーで焦った。
その話はこちら。

また婚活するのが嫌だ、ということを理由に、嫌な人と結婚をしてしまって、わたしの人生を棒に振るわけにはいかないよな、とまで考えたりした。

前回の記事にコメントをいくつかいただいたことで、かなり心が晴れたのだけど、そのあとさらにとあることがあって、無事に、やっぱりわたしにはMさんしかいない、こんな最高な人いない、キュゥゥゥゥゥンとなったわけ。

そんな出来事を聞いてください。

私たちは月末が付き合った記念日で、忘れる月もあれば、前日とか当日に思い出して、
「記念日だね。最近不満に思ってることはない?」と聞くことが恒例になっている。

つい先日、寝る前に記念日前日だということにわたしが気づいた。

「Mさん、何か不満に思ってることはない?」と聞くと、
「うーん、、ない。うん、、、」みたいな感じでもじもじし出した。
絶対に何かあるだろ。
絶対に聞き出そうと思って「ない」と言ったのをまるで聞かなかった風で、なんでも言ってよ?と問い続けた。
そうしたら、
「ダイエットが続かないところかな、あとは、すぐ人に流されるところ」とのこと。
「今のままでも充分可愛いし、人の意見を取り入れられることは長所でもあるんだけどね」とフォローしてくれたけど。
痩せたい痩せたいと言っているくせに、3日でダイエットをやめるし、Mさんよりよく食べる。
たぶんわたしがふくよかなことよりも、決意したことが3日しか続かないことが嫌なんだと思う。いや、普通にデブなことが嫌なだけかもしれないが。
あとは、わたしは友達と会って帰ってくると、出かける前とは180度違うことを言うことがある。
婚約指輪は絶対欲しい!と言っていたのに、友人の意見を聞いて帰ってきて、やっぱりいらない!と言ったりするような。
婚約指輪に関しては、5回くらい意見がコロコロしてる。
Mさんはお返しの時計を選んでいいのかどうか、どっちなんだいという感じらしい。そりゃそうだ。

そしてわたしの番。
Mさんのような優しいフォローをすることもなく、
「すぐ疲れちゃうから、体力を一緒につけようよ」
「洗い終わったお皿をしまう係を忘れている」
「わたしが話したことを忘れていることがある」
と苦情を申し出た。
実のところはそこまで不満ではない。プチ不満、くらい。
「そっか。そうだね。気をつける。」
みたいな感じで、その月の恒例行事は荒れることなく平和に終了した。

そしてそのあとわたし達は、週1くらいでやってしまう、寝落ちをした。
「ちょっと休憩しよう」と言って、わたしがソファーの上、Mさんがソファーの下のクッションに横になる。
休憩というより、もう寝落ちしに行ってる。
でも、この寝落ちが本当に気持ちいいのだ。

そして夜中になんとか起き上がり、順番にシャワーを浴びるという流れ。

朝まであと2時間しかないけど寝よう、と思った時に、Mさんが、
「なんだったけ。さっきの。」とブツブツ言いながら、スマホをぽちぽちしていた。
「何してるの?」とスマホを覗いてみると、
「ぱいなっぷる子ちゃんに言われたこと」というメモの題名のようなものが見えた。

キュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!!!!!!!
スキぃぃぃぃぃ!!!!

「一回言われたことはもう言われないように気をつけないと」
と言いながら、オジサンがスマホをいじる姿は、本当に愛おしすぎた。

わたしにはもうMさんしかいない、と心から思えた。

わたしはけっこうめんどくさくて、わがままで、細かくて、気にしいな人間なのに、Mさんはいつもニコニコとちっともへっちゃらです、みたいな顔をしている。

こんな素敵な人、どこを探してもいない。

マリッジブルーが跡形もなく消え去った。

優しさに甘えすぎないで、わたしと同じくらいMさんにも幸せになってもらえるように、もっともっと大事にしようと思った夜中の出来事。




いいなと思ったら応援しよう!

ぱいなっぷる子
いただいたサポートは、記事を書くための活動に使わせていただきます😆