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【すぐに逃げろ!絶対に就職・転職してはいけない介護施設3選】シュン

この記事を読んでくれている方の中には、介護の仕事を目指している、あるいは既に働いていて転職を考えているという方もいるかもしれない。

多くの魅力的な記事が並ぶこのプラットフォームで、私の記事を開いたと言うことは、読書の皆さまは自分の仕事に対してプライドを持って向き合っていきたいと考えていることであろう。

今回は、そんな素晴らしい読書の皆様のプライドをズタズタに切り裂き、人生の貴重な時間を無駄にしてしまう「絶対に就職してはいけない介護施設の特徴3選」という事でご紹介したい。
もちろん筆者の独断ではあるが、最後まで読んでいただければきっと納得感を得て貰えることだろう。

しかも今回は入職する前の面接や客観的な情報のみでそう判断できる意外な落とし穴を集めてみたので、ギリギリの所で迷っているあなたの判断材料にしていただきたいと思う。

それでは早速本題に入っていこう。

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【絶対に就職してはいけない介護施設①】
◆面接官が「うちは他と比べると楽ですよ」と誘ってくる。

人員確保に前のめりな施設ほど意外とこの言葉を使ってしまいがちであるが、この言葉を言った人間が施設のトップなど、重役についている立場の人間であれば問題は深刻である。

そもそも聞こう。楽な仕事に「価値」はあるか?

百歩譲って、オペレーション(ルーティーン業務)としての業務が他の施設に比べて大変ではないとして、それだけで私たちの仕事は終わりなのだろうか?

以前の記事でも書いたが、仕事とは自分で作り出すものだ。業務をミスなくこなす事があなたの本当の目的ではないはずだ。物事の本質をとらえ、抽象的な理想を具体化するのが仕事だ。それらを自らの手で捻り出していかなければならない。
例えばそれは「利用者にとっての幸せ」や「人生の終焉に介護職としてどう寄り添うのか」といった抽象概念に対して、自分なりの軸を持って具体的に行動する事である。

こうした意識の高い介護士の「価値観の根幹」を真っ向から否定するのが「思考停止で出来る仕事=楽な仕事」で給料が貰えるという発想である。

あなたはそんな事に貴重な人生の時間を割こうとは思っていないはずだ。

従業員の価値観がわからない施設はあらゆる場面において前向きな発想の芽を摘んでしまう。「大変だけど、その分働きがいがあるよ」笑顔で言われる方が、何百倍も仕事の価値について学べる事のできる職場である。

【絶対に就職してはいけない介護施設②】
◆入職日が前倒しされたり、すぐに現場に入るよう指示される。

多くの施設で実際に行われている事かもしれないが、すぐに現場業務を指示される危険なパターンである。

こうした施設はとにかく人員不足が深刻な状況である事を露呈している。そして、そうした施設ほど職員の出入りは激しい。

会社組織というものは、人材教育の場でもある。最初は知識も経験もない職員が、しっかりと内面から自分の仕事のやりがいを実感し、お客様や社会に貢献するというマインドを形成する手助けを行わなければならない。
いくらすぐに人手が必要だからといって、自社の事を何も知らない新人に初日から利用者のケアにあたらせるのは言語道断だ。

本格的な新人研修とはいかなくても、一定の期間はオリエンテーションや座学も踏まえながら、全体の部署を一通り見学したり、少し実際の業務については指導者にフィードバックを貰うというような仕組みが必要だ。

こうした人材育成を無視する施設は、職員を業務に必要な「こま」としか考えていない。人員を充足させれば文句はないだろうと責任を投げているも同然である。
また、こうした職場ではリーダーに対する教育も疎かにしているケースが多い。研修やセミナーで学ばせる機会を持たず、ルーティーンワークだけで育ったリーダーはあなたに理不尽な要求を突きつけるかもしれない。「早くこなす介護が正しい」「事故をさせない介護が良い」という固まった価値観を持っている可能性が高い。
もちろん、そんな環境では自らの成長もありえない。

逆に言えば、しっかりとした研修体系があり、職員の適応フェーズに応じた教育システムが構築されている施設は多くの事を学べる可能性があるので、是非とも入職するために努力して欲しい。

【絶対に就職してはいけない介護施設③】
◆「法人理念」や「行動目標」「〇〇は禁止」「〇〇しよう!」などという啓発ポスターをいたる所に貼っている。

結論から言おう。

「出来ていないから貼っている」がほとんどである。
会社のルール・理念が本当に職員のマインドに刻まれていれば、別に大々的にアピールする必要はないからだ。
どんなに良い理念でも、どんなに素晴らしい目標でもそれを実践していなければ無い方がマシだ。このパターンの施設はトップの理想に組織がついていっていない。その理由は主に2つ。
①トップの『想い伝える技術』が無い。
②トップダウンの意思決定が末端まで行き届く組織体系がない。

①はトップの理想を噛み砕いて伝える事の出来る優秀な幹部職員が居れば事態は改善するかもしれない。
②に関しては悪しき慣習によってできた腐敗した組織の典型であるが、実際に多数を占めるのはこちらの方である。
こうした組織は経営者側と現場の職員の「信頼関係」が未熟であるケースがほとんどだ。お互いが思っている事を十分に伝えきれていない。
ただ、互いに相手の想いに100%寄り添う事など不可能だし、職員個人が思っている理想よりも会社の利益が優先されるというのはピラミッド組織では当たり前の事だ。
この原則は介護の業界では、何故か忘れられている事が多い。

トップにビジョンが無いのはもちろん問題だが、それを一緒に目指そうとする組織風土が無いのも大きな問題だ。入職すれば先輩職員から会社の愚痴や不満を聞かされ、既存職員の業務の仕方もバラバラというケースがほとんど。何を行うのが正解かも分からなくなってしまうだろう。そうした組織と闘うという声もあるが、時間がかかり、メンタルも消耗する。
一刻も早く環境を変えることをお勧めする。

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いかがだったろうか。今回は入職前に判断し得るという条件で3つに厳選してみたが、入職してから同様の状況が判明した場合も、人生の貴重な時間を無駄にしたく無いのであれば、やはり少し立ち止まって考える事をお勧めする。

全体を通してあなたに最も伝えたいのは、自分に嘘をついて仕事をするのは絶対にやめてほしいということである。

右も左もわからない時こそ「私の方がズレているのか?」と自分の感覚を疑いたくなるような事もあるだろう。しかし、断言してあなたが最初に抱いた感覚こそが、最も世間一般に近い感覚なのである。ズレているのは、紛れもなく業界である。

介護の人材は異常なまでに不足している。こんなクソ真面目な記事を読んでいるあなたを必要としている施設は必ずある。頭数ではなく、「こういう職員が欲しい!」「一緒に理想を目指しませんか!」と言ってくれる職場があるはずだ。

若い世代の新規参入事業に飛びこんでみるのもアリかもしれない。何をやったって、法律に触れない限りは例え事業が成功しなくても失敗では無い。全てが経験となる。何も恐れる事はないのだ。

今のご時世転職など当たり前。自分が本当に力を発揮することのできる職場を見つけ、一緒にこの業界を盛り上げていって欲しい。

シュン

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