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【学びのお裾分け】カウンセラーとして人生の話を聞き、考える

授業内でのアウトプットの機会が少ないことと、日本語でも思考が整理できるように読んだ本や交わした議論をnoteに記録したいと思い、始めました。

読書・授業メモをせっかくなら残しておこう!あわよくば同じような興味のある人と話すきっかけにしよう!という魂胆です。

『Counselling and the Life Course』 Leonie Sugarman (2004)

本について

授業名:Lifelong Learning and Life Course

概要:人間の発達と、それがクライエントとの関わりにどのような実践的な影響を与えるか、年齢やライフステージの影響といった観点から述べる。カウンセラーのための必読書。

コースにおける意義:"Life Course"という概念を理解する。

自分が読む目的:
・人生を考えるための専門的な観点を知る。
・年齢やライフステージによる影響を知る。
  ⇒人の相談に乗る際、構造的な観点に注目できる。自分がこれから抱えるであろう悩みに向き合える。

重要だと思った点:
・「子ども=”未熟な”人間」ではなく、「子ども」という人間である。
・悩みはライフステージや年齢による規範に囚われていることが多い。
・カウンセリングにおいて、年齢という要素はとても重要である一方、全くあてにならない。
・「思春期」は数少ない一般化できる期間である。(他の発達や結婚等のライフイベントは人によって時期が異なるが「思春期」はほとんどの人が同じくらいの時期に起こる。)
・患者が自分の人生を「どう語るか」は注目すべき点である。
・患者の語る「物語」の歪みを導く手伝いをするのがセラピーである。
・カウンセラーと患者の関係性は年齢関係によって定まることがある。(親子ほどの年齢差・同年代など)

Activityをやってみる

各章には読者がカウンセラーやその卵として、個人やグループでできるActivityが挿入されていました。内容が、どれも興味深かったです。実際にいくつかやってみると、様々なことが分かりました。面白いと思ったものを3つ紹介します。

Activity1:人生を表す比喩を考える。

「人生はマラソンだ!」など、人生の比喩として様々なものがあると思います。それらの比喩が持つ意味と、それは人生のどのような点を表現しているか考えるというものでした。
・自然のもので表すと?(植物や川、虹…)
・ゲームで表すと?(ボードゲーム、RPG…)
・音楽で表すと?(クラシック、ジャズ…)
・物語で表すと?(冒険物、ハードボイルド…)

⚫︎私は今まで「人生とは〇〇!」と比喩を使ったことがなかったのであまり思いつきませんでした。案外「人生比喩」に関しては想像力がなく、「人生は人生だなあ…」と思ってしまいました。みんながどのように考えているかとても知りたいです。

Activity2:「大人になる」とは…。

本書の中では"Adult"と"Grown up"で書き分けられていました。年齢が人を大人にするのか?子どもと大人の違いは何か?などの問いを皮切りに考えるという内容です。これについてはちょうど最近考えていたことだったので、Activityがはかどりました。

⚫︎別の記事でまた書きたいと思います!!

Activity3:自分の人生が物語だとすると?

自分の今までの人生を章立てするとどのように区切れるか、書き出してみるというものでした。

⚫︎私の19年の人生でやってみると、
第1章 アメリカで過ごした日々(2-6歳)
第2章 めっちゃ「小学生」な時期(6-9歳)
第3章 渋・小中学生(10-15歳)
第4章 頭でっかち期(16-19歳)
というような感じかなと思います。幼少期をアメリカで過ごしたことで、日本社会の「当たり前」刷り込みをうまいこと避けられたことが、第3章以降の価値観の形成に影響している気がします。

私の章は拠点の変化とほぼ重なっています(アメリカ→日本→市内の転校先→2時間離れた高校&フィンランド)。変わると関わる人も変わって、自分の在り方もわかりやすく変わっています。軸は(怖いくらいに)変わっていないですが、やはりどんな他者とコミュニケーションをしているかで私の章は構成されていると思います。

小学校4年生の夏休み頃に転校したことは、(市内ではあるものの)かなり校風や感情が異なって大きな変化でした。この時に転校してよかったな〜と思います。

第2章から第3章にかけて、かなり人格や人との関わり方が変わっているような気がします。今思うと第2章まで割と先生に従順なタイプな一方でクソガキでした。友人関係のあり方もこの時期にかなり変わっています。

学びとの繋がり

この教材は、Lifelong Learning and Life Courseという授業の一環で読んだものでした。自分の人生を振り返る方法や注目する点を知ったことで、生涯学習するうえで自身の人生の出来事の解釈がどのように関わるかわかりました。また、カウンセリングという職業について考えたことがありませんでしたが、興味を持つようになりました。

この授業のためにあと2冊本を読む必要があります😭頑張ります。


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