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はじまりは、なんだったのか。
人生には『転機』がある。
その中でも大きな決断を迫られる『ターニングポイント』のひとつが『結婚』じゃないだろうか。
私は一人っ子だったので、いつかは両親の面倒をみなければならないだろうと分かっていた。この時はまだ『理解』しているわけではなかったけれど、いつか来るその日に向かって、この時一つの『選択』を迫られた。
✅ 旦那との新婚生活を楽しむ
✅ 初めから両親と暮らす
どちらを選ぶのか、とても迷った。元々、両親と暮らしていた家は老朽化し、風呂場のタイルは剥げていたし、トイレも随分古くなっていた。この家では暮らせない。リフォームといっても、中途半端なことをしても次から次へとお金がかかるのは明白だった。
両親のことだけではなく、私は旦那を誰よりも先に気遣わなければならないのを知っていた。結婚して、夫婦になるということは、そういうことだ。思いやりをなくせば、それはもう夫婦ではなくなると私は思っていたから。
ただ、私がラッキーだったのは、旦那が長男ではなく、更に実家に帰るつもりが無かったこと。そして旦那が想定以上に優しい人だったことだろう。
何よりも賃貸でアパートを借りた時の金額と、家を新築してローンを借りて支払う金額に大きな差はなかった。差があるのは税金だ。これが酷く大きい。
そして何より旦那は犬が好きで、飼いたいと願っていたこと。それならば、アパートよりも一軒家の方が良いだろうという結論が案外するりと出てきた。
私は人から色々な話を聞いた。
⚡ 親との同居でもめるのは、水まわり。
⚡プライベート空間の隔離
⚡途中からの同居は、旦那と両親のストレスが酷い
⚡同居していないからこそ気付かない『ボケ』の兆候があり、手遅れになるのではじめから同居は大切。
⚡急にボケた両親と暮らすのは、自分が無理。他人の介護は出来ても、自分の両親の介護は「精神的に」キツイ。
旦那と相談し、介護で家に通うことになれば、同居以上の負担が強いられることも想定されるので、早めに動いた方がいい。これは、旦那自身が嫁姑戦争を目の前で見て、もう実家にいたくないということを経験しているからこその意見でもあった。
そしてこの時、まだ母は「高齢者」であり、「後期高齢者」ではなかった。
この二つの言葉の壁は「 75歳 」である。
この壁が意味することを、数年かけて実感していくことを私はこの時知らなかったし、どんなに苦しむことになるのか。
理解もしていませんでした。
そして私は、旦那の理解のもとで「二世帯住宅」で私の両親と暮らすことになったのです。
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