死にたいと願った今日

ボケた筈の母が、優しい言葉をくれる。
『つらいなら、少し横になりなさい』
その一言でまた、涙が出る。

誰も悪くない。

なんて優しい母だろう。

だけど、つのった父の自分勝手な欲望や思いやりのない行動によるストレスが、容赦なく私のこころを殺していく。

娘を犠牲にして遊びに行く父を

母の面倒をみない父を

都合の悪いことは言わない父を

娘がどうしても外せない用事があるから、と言っているのに、友達を優先する父を

私は見捨てたい

でも、見捨てたら非難されるのは私で

私を縛る鎖が増えるだけ。

はじめて、死にたいと…思った

死ねば楽になる
でも。死ねない。

私が死ねば、旦那に迷惑がかかる。
それだけが私を繋げる鎖だと思ったのに。

そんな優しい言葉をかけないで。

ほらね、また、涙が出てくる。

また、見捨てられずに、自分を殺して面倒をみるの。

もっと非情な人間に育ててくれたら良かったのに。

あなたの娘は。

文句を伝えることも出来ずに一人で悩みを抱えて自殺したくても出来なくて。

それでも老いた両親を捨てられない

死ねない娘に育ちました。

旦那が用意してくれた昼ごはん。

見つめると吐き気がする。

昼からずっと食べられない。

食べ物が石に見える。

涙が止まらない。

高齢になった両親と暮らすとはこういうことだ。

日本が核家族になったのは

こうして壊れていく家族がいるからなのかもしれない。

胸が痛い…

こんな日がくるなんて夢にも思わなかった。

死にたいと… 逃げたいと。

願う日が来るなんて。