[その2]もうあなたからは買わない。営業マンに必要な資質とは?
前回の続きです。
1.猛暑のエアコン、不調
なんだかんだあって納車から約2ヶ月。
春先には何とか普通に新しい車に乗れるようになりました。
ですが夏になり気づいたんです。
あれ?エアコン、効いてなくない?
送風はされているようで、ぬるーい風は出てます。
ですが、冷たい風が全然出ません。夏になるまで気づきませんでした。
エアコンガスがないのかなあ…。
ただ、なんとなく、例の担当さんに連絡するのはちょっと嫌でした。
またトラブルですかって言われても嫌だし、また変な代車に乗るのもなんだかなぁと思ったからです。
そんなことを考えているうちに秋になり冬になり、冷たい風が出なくても問題ない時期になってしまったので、
このエアコン問題は一旦保留となりました。
2.極寒のエアコン、終了。そして。
でもね、二度あることは三度ある。
寒い朝や職場からの帰り道、なんだかエアコンの調子がおかしいのです。
エンジンをかけてから風が出始めるまで20分かかるし(もちろんアイドリングではなく運転の20分です)
まっすぐな道を走っているときには全く風が出ず、カーブや曲がり角でハンドルがハンドルを切っている時だけふわっと風が吹きますが、ハンドルを戻すと風も戻ってしまいます。
風が出ないので車内の窓ガラスの曇りを取ることができず、運転前が見えないので運転に支障があります。
あーもう、何なんでしょう。
そしてついに、パタパタパタパタ…ぱ、た、という音と共に、一切の風が出なくなりました。
あ、何か壊れた音ですね。
仕方がないので、しぶしぶ担当さんに電話をしました。
状況を伝えると担当さんは
「あー、多分エアコンの風を外に送り出す扇風機みたいなのが壊れてると思うんですよね」
うーん、違うんだよ担当さん。私が求めてるのはそういうことじゃなくて。
このあたりで、私は担当さんに対する違和感が何なのかに気づきました。
(ちなみに、このエアコン修理中に借りた代車も、軽い故障車でした。
後ろのワイパーのスイッチを入れても動かないという故障。
もういつものことなので驚きません)
修理が終わり、車を取りに行った日は雨が降っていました。
エアコンから風が出ていることを担当さんが最終確認している間、私たちは雨の中、外で立たされていました。
うん、そういうことなんですよね。
修理して帰ってきた車に乗っているとえらいことに気が付きました。
なんと!雨漏りしていたんです。
どこから漏れてきたのか分かりませんが、運転席側のフロントガラスの横のあたりから水がポタポタ垂れています。
エアコンの修理で修理に出したのに、どうして謎の場所から雨漏りするんでしょう。もう訳がわかりません。
で、もう修理に出すのはやめました。
もうめんどくさくて。
3.車をめぐる一件の結論
さて。
車検のスケジュールやスタッドレスタイヤの寿命、そして雨漏りなどのことを考えると、今年の秋までには新しい車を買うべきだという結論になります。
おそらく、この車を下取りに出して、いつものディーラーで新車を買うのが一番楽なやりかたでしょう。
でも、私は決めました。
もうあなたからは買わない。
このカーディーラーで車を買う事は、もうないでしょう。
古い車が故障するのは仕方のないことだと思います。
でも、私がこの一連の件で悲しかったのは、担当さんが客である私たちに寄り添う姿勢を見せてくれなかったことです。
もともと乗っていた車が車の車検費用が七十万円だとわかったとき、
納車されてすぐの車にあちこち不具合があったとき、
借りた台車が故障していたとき、
エアコンの修理に出したとき。
担当さんは、私たちが古い車を大事にしたい気持ちをわかってくれなかった。
代車が壊れてしまって動けない、私の不安な気持ちに寄り添ってくれなかった。
それが、悲しかったんですよね。
ちょっとしたことだと思うんです。
長い間大事に乗られてきたんですねという一言、
車が故障したときの「ご迷惑をおかけしてすみません。不安ですよね」という共感の一言、
「雨が降っていますから店内でお待ち下さい」と言う一言、
それがあるだけで、こちらの気持ちはずいぶん変わったはずです。
結局、営業の人に必要な資質というのは、お客さんのことをどれだけ考えられるかということなのではないでしょうか。
お客さんが求めていることは何なのかを知る力、知ろうとする力が、必要なのではないでしょうか。
もちろん、お客様は神様だなんて言うつもりはないし、受け入れられない要求をされることもあるでしょう。
でも、「難しいけどやってみます」という姿勢を見せてくれたら、たとえ結果的に無理だったとしても納得がいくのにな、と思います。
営業担当者は、その会社の代表者なんですよ。
私が以前働いていたのは、飲食店チェーンの会社です。
お客様に対するおもてなしの事はホスピタリティーと呼んで大切にしていました。
売り上げのためでなく、お客さんの立場や気持ちを考えて寄り添うことで、
それが結局売り上げにつながるのだということをたくさん経験しました。
今回私は、担当さんが私に寄り添う姿勢がないことに悲しい気持ちになり、
もうこの方からは車は買わないと決めました。
多分お忙しいんだと思います。丁寧な接客をする気持ちの余裕がないのかもしれません。
でも、それに私が付き合う義理は無いんです。
このディーラーさん、実は義母の代から40年お世話になっているお店です。
先代の担当さんはもう退職されたので、もうこの店を使う事はないでしょう。
長々と書いてきました。
つまり、お客さんを丁寧に扱えない営業マンはダメよ。
こっちの気持ち丁寧に考えて!ということです。
結局、営業って人柄。
人がいいということではなくて、相手の気持ちを考えることができるという性質、みたいなことでしょうか。
それが、私の思う「営業マンに必要な資質」。
人柄が良い人が売り上げを得ることができると私は思います。
今までありがとう。担当さんお元気で!