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瘦せようと決意した日
時は2021年8月のことであった。
私の体重が記念すべきことに100kgを超えてしまったのである。
身長は180センチ近いので、まだマシだと信じたかったが、客観的に紛うことなき肥満である。
はっきり言って、未知のウイルスCOVID-19のせいで家でゴロゴロしながらテレワークをしていたせいもあっただろうが、食生活もひどいものだったように記憶している。
家にはストレス解消のためのお菓子が常備されており、間食は当たり前。
朝昼晩の食事は欠かさずに3食しっかり食べ、夜はYoutubeを見ながら間食+大量のアルコール摂取の生活。
本来、変化に気が付いたのは最も早い段階だったはずだが、会社に通勤する頻度が下がったことでスーツがキツいという事実に目をつぶってしまったことも、100kgを超えた大きな要因かもしれない。
おまけに、健康診断に行けば、他に特段医者もコメントすることもないので、「内臓脂肪が~」「メタボは~」と痩せろ痩せろのプレッシャーをかけてくる。
とはいえ、生活に大きな変化が起こることもわかっていた。
2022年の4月からアメリカへの赴任が決まっていたのである。
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アメリカ。。。
確かに100kg程度の体重であれば全く問題ない国である。
なにせ、デブりすぎて歩けなくなったら痩せる努力をする代わりにデブ用のカートを走らせるような国である。
ダイバーシティを掲げるアメリカは、そういうおデブちゃんも満足するようにハイカロリーな肉や炭水化物を大量に用意して私を待っている。
赴任期間は2年。
この国に100kgで乗り込んでしまったら、帰国することには130kgになっていることは間違いない。
デブでも人権が保障されているアメリカと違って、デブに不寛容な日本では100kgでも人権が無い。
ましてや130kgなんてなった日には、どんな差別的行為に苦しめられるか分かったもんじゃない。
痩せるしかない。
食文化が違うアメリカで結果として増量するのは仕方がないにしても、そもそもの発射台を低くしておくことが望ましいのは言うまでもない。
痩せよう。
でもどうやって?
思い立ったが吉日ですぐにジムに通うのは、挫折するための第一歩で、金をドブに捨てることになるのは明白であるような気がした。
体を動かすのはカッタルいと思っても、幸い頭だけは動かすことができた。
世にある様々ダイエット法を調べ、自分なりにアレンジして実践してみた。
すると、体重は面白いように減少していった。
![](https://assets.st-note.com/img/1719929635774-3m568xxakL.png?width=1200)
単独で励んだ自己流ダイエットにしては、かなり順調に減少したほうだろう。
特にモチベーションが下がりがちな取り組み開始期に順調に体重が落ちているのが大きい。
開始してから全くモチベーションを落とすことなく、渡米を迎えることができた。
4月の渡米時点での体重はこちら。
![](https://assets.st-note.com/img/1719929761267-WBEd3JhQM8.png?width=1200)
25%もの減量に成功したのである。
本来は高校時代のベスト体重70kgを目指していたのだが、そこには至らずタイムアップ。
ライザップなどのプライベートジムに通うことも検討したが、大枚を叩いてわざわざ取り込んだ脂肪を減らすのに、更に大金をかけるのもバカバカしいので、完全に自力でやることにしたのが、うまく行った。
ライザップのような大金を払って指導を受けなくとも、多少時間はかかるかもしれないが、ダイエットの成功者など世の中にたくさんおり、そのノウハウも、無料または極めて低廉な対価で提供されている。
あとは、痩せたいと願う心があれば、なんとかなるのである。
時は流れて、現在2024年7月。
無事に米国でのミッションを終えて日本に帰国した。
アメリカでの生活は物価は高かったが、非常に得るものの大きい、私にとっても家族にとっても非常に楽しい2年間となった。
得るものが大きいと書いたが、当然アメリカ製の脂肪もたっぷり持ち帰ることになった。
100kgの大台には届かなかったものの、渡米前に近しい水準まで戻しての帰国である。
なにせ、ステーキ・ハンバーガー・ピザのすべてが美味いのである。
住んでみてわかることだが、アメリカには豊かなとはいえないものの、確かなる食文化があったのである。
しかしアメリカの食文化をたたえている場合ではない。
ここはデブに人権の無い国、日本である。
何か困ったことがあっても日本ではデブは助けてもらえない。
デブに不利益があっても、自業自得なのである。
痩せるしかない。
楽しいアメリカ生活をエンジョイした対価として、日本でダイエットするのは吝かではない。
時間はかかるかもしれないが、痩せる方法論もわかっている。
あとはやるだけ、である。
このNoteは2回目のダイエットを記録することを目的に綴っていくことにする。
2024年7月2日
リーマンダイエッター ピザ男 94kg