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読書記録『言語化の魔力』

最近「言語化」とタイトルのつく本が、本屋さんで目立つ場所に置かれていることが多いなと思います。
自分の気持ちや思っていることを伝える言語化に課題を感じている人は、世の中でも多いのかなと思いました。(私もその一員です)

そんな「言語化」をテーマにした本を、私の感想・体験交えてご紹介します!

この本を一言で言うと・・

読むと心が軽くなり、明日から頑張れそう!
という気持ちにさせてくれる本です!
悩める人全てに読んでほしいです。

印象に残ったポイント

・悩みは解決しなくて良い
・悩みは悪ではない。悩みのメリット3つ
・相談できない人が7割
・自分のことを心配したり、気にかけてくれる人は必ずいる

悩みは解決するな!

悩みがあると、一刻早く解決したい!と思うものですが、この本の第1章は「悩みは解決するな!」というタイトルから始まります。
最初はえっ!と思いましたが、深刻な悩みほど、いきなり根本解決は難しいものです。

例えば上司との関係がうまくいかない、という悩みがあったときに、悩みを消そうとすると、上司が異動などでいなくなるか、自分が転職するか、の2択になってしまいます。
前者はそんなにタイミング良く訪れるものでもないですし、後者は元々転職をしたいと思っていないのであればかなりリスクです。
だから、いきなり原因を取り除こうとするのではなく、「原因自体は保留にしたまま、やれることをやれる範囲で一つずつ片付ける」ことを推奨しています。

悩みは悪ではない。悩みのメリット3つ

ここで本書で紹介されている、悩みのメリットについて、紹介します。

メリット①
悩みは「人生のスパイス」

逆に、何も悩みのない人生だったらどうかな?と考えると、それもなんだか物足りないですよね。人生をより面白く、豊かにするためのものが悩みなのです。

メリット②
悩みは「心の筋力トレーニング」

筋トレや運動などがわかりやすいですが、キツいトレーニングをするから成長できます。
人生における、つらい、苦しい悩みも、それがあるからこそ、成長につながります。

メリット③
悩みは「成長の道しるべ」

悩みは自分の苦手なことや短所に関連して出てくることが多いと思います。自分のできてないことが悪いと自分を責めてしまいがちですが、できてないことは誰にでもあるので、悪いことでは全くありません。
悩みはをきっかけに気づき、良くしようと努力することでより成長できるきっかけになるのです。
悩みとは、あなたが進めべき道を示してくれる道しるべになります。

相談できれば楽になる

「相談できない人が7割」ほどいるそうです。
私もまさに相談しない、できないタイプなのですが、相談しない、できない人が7割と聞いて、私と似たような人がいるんだなと少し安心しました。
しかし、相談することで、仕事なら経験ある上司や先輩のアドバイスを貰えば、1週間、1ヶ月悩んでいたこともすぐに解決することも多いはずです。

ではなぜ相談できないのか?というと、「相談すること自体が自己開示」だからです。自分の心のうちに秘めていることを話すことで、どんな反応をされるのか?受け入れてもらえるのか?…といった恐怖があるから、なかなか相談できないのです。

私は以前いた部署で悩みがあったときに、上司にあたる人があまり信頼できてなく、相談ができなかったので、悩みをずっと誰にも相談できずにいました。
その結果、心の状態が良くなくなり、会社のメンタルチェックのテストで数値が悪化していたり、ストレスであまり食べられなくなり、一年で5キロほど痩せてしまったりしてました。

自分のずっと悩んでいて、心に秘めていることを打ち明けるのは相当ハードルの高いことです。気軽に相談したらいい、と周りから見たら思うかもしれませんが、本人にとっては一大事なのです。だからもし、私が誰かから相談を受けるような立場になることがあれば、相手の打ち明けてくれた気持ちに寄り添ってあげられる人でありたいなと思います。

本書で書かれていたのは、相手の反応は選ぶことができない、選べるのは「相談するか、しないか」だけです。
相談して、結果としては嫌な顔をされたり、拒絶されることもあるかもしれません。けど、それは「相談しなかったことと同じ」と思えば良いのです。

ただ、多くの人は、自分の悩みを打ち明け、自己開示することで、「そんなことまで相談してくれるほど信頼してくれてたんだ」と、喜んでくれることが多いです。
私ももし悩みを相談されたら精一杯応えたいですし、そんなに信頼してくれてたんだと嬉しくなります。

原因を取り除くまでいかなくても、「相談ができた」だけでも一歩前進しています。誰かに話すだけでもスッキリすることも多いです。一人で悩んで解決できないことは、相談をするハードルを少し下げて、自分を生きやすくしてあげることも大切なことです。

自分のことを心配したり、気にかけてくれる人は必ずいる

深刻に悩んでしまっている時ほど、「心理的視野狭窄」という状態に陥り、周りが見えなくなり、自分のことなんて心配してくれる人はいない、気にかけてくれる人なんていないんだ・・と思い込んでしまうことが多いです。

ちょっと冷静になって、自分が信頼、尊敬している人などを思い浮かべてみてください。その人ならあなたを気にかけたり、心配してくれているかもしれません。

自分がどんな状態でも、自分のことを気にかけたり、心配してくれる人は必ずいるはずなのですが、心理的視野狭窄の状態になってしまうと、それも考えられず、ひとりで辛い気持ちになってしまいます。

私も仕事でうまくいかず、メンタル的にダウンしてしまったときに、「どうせ誰もわたしのことなんて、どうでもいいよな・・」と勝手に落ち込む、ということをしていました。しかし、冷静に考えてみれば、私が相談した悩みについて「最近どう?」と気にかけてくれる上司や先輩もいて、恵まれている環境のはずなのに、そんな風に自分を否定的に捉えてしまっていました。

「自分なんてダメだ・・」と思った時こそ、自分を気にかけてくれている人を思い出して、一人じゃないと思うことができれば、心も軽くなるのではないでしょうか。

本書の中で、「親しい友人が何人いますか?」という質問に対する回答に「3人に1人は友達がいない」と答えた、という話がありました。もし今は、気にかけてくれる人なんていない・・と思うのであれば、これから親しい友人を作れば良いのです。3人に1人は友人がいないと答えているのであれば、その中に友人を作りたいと思っている人もきっといるはずです。仲良くなれそうな人がいたら、友達になりたいと伝えてみましょう。

感想

「自分を気にかけてくれる人はかならずいる」という言葉にははっとさせられました。

仕事で思ったようなパフォーマンスも出せず、自分のメンタルもうまくコントロールできず、何もしてないときに、ふと涙が出てくるような状態のときがありました。そんなときは、自分を気にかけてくれたり、心配してくれる人たちを思い出すこともなく、こんな役に立たない自分なんて要らない存在なのでは?と考えてしまう時がありました。

相談できない7割の人は、自分なりに必死に頑張って、悩んで、迷い続けている頑張り屋さんが多いんだと思います。でも、そんなに頑張りすぎなくても、悩みを言語化して伝えたら、手を差し伸べてくれたり、応援してくれることもあるんだと気づきました。

仕事でメンタルダウンしてしまい、仕事もうまく手につかず、もうどうしようもない、と思った時に上司に相談して、仕事のやり方や環境を変えてみることになりました。少しずつですが、以前のパフォーマンスを取り返せているような気がします。

ありがたいことに、家族も仕事などで、自分に関わってくれている人はたくさんいることに、本書を通して気づき、その人たちにもっと相談してもいいんだと気づくことができました。

成長するためのキツい経験も大切ではありますが、その人らしさや良さを奪ってしまうキツさはちょっと違うと思います。今、何かに悩んで苦しんで、自分を殺している人がいたら、そんなに悩まなくてもいいんだよ、と伝えたいです。

私もまだメンタルの調子は全快ではありませんが、自分が一番パフォーマンスが出せる状態を作り出せるようにするために、1つ1つ、今できることを取り組んでいきたいと思います。noteも定期的に投稿していきたいと思います!

何か参考になるところがあれば幸いです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

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