さまざまな風景のうた21
彷徨いて水の幻影追うような心の渇き癒す術いずこ
手を繋ぐただそれだけの行いが君と繋がる不可思議な奇跡
長い時光の入らぬ洞窟におこしめられし人々気づかれもせず
この身をも焼き尽くすほどの怒りさえ生きている証と心に刻んで
沈黙が二人の空間包み込み抜け殻だけ残し何を伝えん
真実をすべて映してみようとも真実灯らず作り笑顔にすべて消え失せ
春の日ののどかな光心から君との時だけせつに望む
繰り返す痛みを抱え悩んでも時はうつろい人は流れ
眩むよな光のカーテン身に受けて四肢は動かず静寂だけ置いて
過ぎ去りし憧れ今は幻に悲しみ伝えぬように虹に微笑みかけて
風のようになれるのならと願いつつ眩く流れる時に祈る
眼差しの奥に隠れた情景を無言で見守るうつろいに宿命の跡を残して
沈黙が二人の空間包み込み一瞬の微笑みにやさしさを残して
街路樹の朝露の中行く影は残像荒ぶる季節にとけて
理不尽に重なり行くのは時の鎖願いむなしく癒されぬ傷を抱いて
おだやかに眩しく光る日差しとは裏腹にして人世は裏切る
望むものただ一つの安息を消えぬようにと懸命に結びて
砕け散り今にも崩れさる危うさは誰も触れられぬ血涙を秘めて
新緑の小道を二人手を繋ぎ言葉無くても心繋いで
風そよぎ君と二人で行く小道命抱きしめ永遠にと願う
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