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虎に翼77話(一美)
「わぁ〜」
寅子「ただいま」
優未「おかえりなさい
花江さん達からきたよ〜」
手紙が届いた
花江からの手紙には…
「『仕事にも、優未のことも
手を抜かず 全力で完璧に こなします』と ありましたね。
寅ちゃん あなた…
何も分かってないわ
寅ちゃんにしか 出来ないことがある筈。それ 見つけてちょうだい」
優未への手紙には…
「ご飯 食べてる?」
「いつでも帰っておいで」
道男からは「寅子に 何かされたら いつでも言えよ」
嬉しそうに手紙を見る 優未。
………………
今日は民事調停の場に
寅子も同席。
三条で林業を営む森口さんと
原さんが、
所有する山林の境界線を巡って揉めている。
原さん側の弁護士
「原さんの行なっている木材伐採 及び 搬出を妨害する行為を止めていただきたい」
太郎弁護士
「森口さんが自分とこの 木材を守ろうとするのは 普通のことでしょう」
「あの欲たかりが… 💢」
森口「おめさん 高瀬んとこの せがれだか…?
相変わらず "しょっき"がねえなぁ…どうせ また本ばっかり読んでんだろ きちんと まんま食ってっかぁ」
…………
家裁の廊下で
本を読んでる高瀬と出会った
寅子
「高瀬さん 弟を思い出すわ 弟も読書家で…
歳も高瀬さんと近いんじゃないかしら」
高瀬「いいですよ ……僕と関わろうとしなくていいですし…
いちいち気にせんともいいですから」
寅子「いやぁ でも…」
*高瀬には強い自己否定があるようだ
「僕と関わろうとしなくていいです」と言っている
一美
……………………
急いで帰宅した 寅子
「ただいまぁ」
優未「おかえりなさい」
寅子「ごめんね 今すぐ
ご飯にするからね」
ちゃぶ台に並べられてる
料理が 目に入る
寅子「優未ぃ〜 これ全部あなたが…?」
優未「お魚屋さんと八百屋さんが持って来てくれた」
・・・・・
太郎「商店街の連中に 佐田判事の話をしたらねぇ
ぜひ お役にに立ちてえ…と
今日も何かしら届けに行くでしょうから…」(←で、この 魚が届いたんだな…)
太郎「佐田判事はお子さんと二人暮らし なんでしょう
慣れねぇ土地で 子ども 一人育てるのは難儀なことだでぇ〜」
寅子「いやぁ〜 でも…」
太朗「子どもが いっちゃん嬉しいのは ね 親がピリピリ せかせか しねぇで 自分のこと構ってくれること なんだでぇ
ただでさえ 一緒にいる時間は 少ねぇんだすけ
その為には『持ちつ持たれつ』頼れるモンは頼った方がいいでぇ」
*う〜〜ん
『持ちつ持たれつ』ねぇ
ここから 何が発生するのか…
一美
「いただきまーす」
嬉しそうに食べる 優未
・毎日 献立を考えない
・買い物も無い
ひっじょ〜〜に助かりは
するけれど… でも…
……………
森口さん
原さん
の 民事調停の場
寅子の提案
「埒が空かないですし…
公図だけでは どうしても
わからない部分があります。
いっそのこと関係者を現地に集めて境界線の確認を行なっては どうか…と」
「さーすが シブチョー
早速 関係者 一同に言って
調整してみますよ」
……………
境界線の確認に
現地へ…
「山頂からは 海が見えるんですよね」
遅れをとる高瀬に
森口「おいおい 男だろ
こんくれで くだばって
どうすんでぇ 佐田判事見てみぃ ちゃぁんと されてっから おんめぃは昔っからそうだなぁ 兵隊にも行けねぇで お国の為にも ならねぇで」
一方で…
太郎「いかがですか 佐田判事」
寅子「森口さんからは お話をお聞きしたので
次は原さんの主張される
"地境“を見て、再度 検討して…」
太郎「ま、検討した上で
そこは うんめぃこと よろしく
お願いしまっせ
森口さんは 地元 一の名士なんでねぇ ここで気にいらっておけば 赴任中も いろいろ楽になりますってぇ」
寅子「楽になるって またまた」
太郎「旨んめかったでしょ
メバルの煮付けに 竹の子の酢味噌和え ふふっ"持ちつ持たれつ"行きましょね
へへへっ」
寅子「私は法に則った判断をします」
太郎「ふはは いゃ
当然のことですってぇ
ただ その土地の風土
人間に寄り添う気持ちを忘れねぇでくださいよ」
寅子「私の考えは 変わりません。 これ迄のお心遣いは感謝します」
その時
大きな声で…
黙れーーーっ!
黙れ 黙れ 黙れ‼︎
高瀬の怒声
寅子「高瀬さん…」
…………
太郎「森口さん ご立腹だな
森口さんは 高瀬書記官を訴えると 言うている」
「どうか穏便にお願いします。高瀬君は苦労人なんです。お兄さんたちを戦争にとられて、
休学して
ウチの 田んぼ 手伝うて
そっから 復学して…
やっとこ の思いで書記官になったんです。
2番めの お兄さんは戦死
復学した大学の奨学金を
今も返済し続けていまして…
なにとぞ…」
太郎「私は法に則った判断をする迄だ ふっふっふっふ と 言いてぇとこですが
まぁ こっちも話してみまさい。そうせば 森口さんの(原さんとの)調停についても
検討を お願いしますねぇ」
う〜〜ん
良きに計らうよう
寅子に通告してるのね
さぁ 寅子 どうする
星航一さんみたいに
一貫して
「そうして いただかなくて
『結構です』」のスタンスでは
寅ちゃんは なかったし…ね
佐田君 気を抜くな
by 穂高
一美