虎に翼105話(一美)
心ある祝福
主文「私たちは 申し立て人の『夫婦それぞれの姓』での
婚姻関係を認める」
【平等】
ヒャン「名前を変えることで "自分が失われる“と感じる人もいる。
夫婦のどちらかが
それを負うのは平等とは
言えないのではないか」
【自由】
梅子「『同じ姓を名乗ることが 夫婦や家族であることの証にはならない』と考える人もいる」
玉「同じ姓を名乗るか、
それぞれの姓を名乗るか は
申し立て人の 夫婦間で
自由に決定すべきである」
【権利】
よね「それは憲法によって
保障された権利の はずである。
よって星航一と佐田寅子の
それぞれの姓での婚姻関係を認め 主文の通り決定する」
*よねの声は
意思に溢れていて…
一美:涙.涙…
轟「我々の主張には
法的効力は無いが、
これを二人への結婚祝いの言葉とする」
*轟の声は どこまでも優しい
素晴らしい結婚の祝い方です
:一美
泣き出す寅子…
直明「お姉ちゃん 航一さん
結婚おめでとう」
「ありがとう」
航一の 言葉からは
深い喜びが伝わってきます
寅子…
泣きながら
「直明 こころ躍る結婚式をありがとう」
素晴らしい
カタチでなく
心尽くしの 祝福
…………
航一と直明は 気を利かせて
飲み🍺に…
*この気遣いもステキ!
寅子には寅子の世界が在る
ことを 承知していて…
轟「では 名律大学法学部同志の再会を祝して」
カンパーイ🥂
寅子「それで…いつから準備してたんですか?」
涼子「直明さんから お手紙いただきましたの『姉の結婚式をお祝いしたい!』って」
*直明の想いが
相手の心に 届いて…
響いて…
自ずと人を動かす
ここからは
それぞれが…
楽しかった想いを披露します
:一美
ヒャン「法服を縫うのが
楽しかったです」
涼子「ほんとはね 『法廷劇をやろう!』という話で
ございましたのよ」
一同 あははは🤣🤣
玉「先ほどの判決文、ステキでしたね。皆さんの法服姿を見られたのも嬉しかったですし、自分が着られたことも
嬉しかったです」
先輩の
中山は検事に、
久保田は鳥取で弁護士に
なっていた。
寅子「私は 今もお二人が
法律の世界に居ることが
とても嬉しいです」
ヒャン「寅ちゃん ありがとうね みんなに会う機会をくれて。直明ちゃんから手紙もらって…『これを逃したら一生みんなに会えない』と思ったら怖くなって…
たぶん ずっとキッカケを探していたんです」
玉「今度 来る時は 私たちの店にも寄ってくださいね」
*ヒャンちゃんは新潟の
寅子のもとを訪ねている
寅子「今度みんなで遊びに行きましょうよ。
ライトハウスのハヤシライスは絶品❣️なんです」
よね「ライトハウス…?」
涼子「喫茶灯台から
お名前を拝借しました」
玉「喫茶灯台 新潟支店
ご迷惑でしたか?」
よね「いや、マスターも
喜んでる」
久保田「それにしても驚いたよ。山田君、轟、梅子さんが共に暮らして 弁護士を続けてるとは」
梅子「あの頃は想像もしてなかったわ。いつの間にか
よねさんと轟さんと家族
の ようなもの になっていくだなんて…」
轟「の ようなもの ではなくてなぁ 俺たちは 誰が何と
言おうと家族だ」
私たち
最後には いい方に流れます
本当ね 皆さんとても
いいお顔していらっしゃる
…………………
昭和31年 春
寅子母娘
いよいよ星家に お引越し
「優未 いじめられたり
嫌なことがあったら言うんだぞ」
道男「ああ 俺たち全員で
乗り込んで行くからな」
優未「はて…なんで私が
嫌な目にあう前提なの?
ご心配無く
だって航一さんは
お母さんと優未が大好きなんだもん
絶っ〜たい味方でいてくれるよ ふふふ」
…………
星家で…
航一「そろそろですね」
百合「駅までお迎えに行きますか?」
航一「そうですね 行って来ます」
航一が出かけた後の
星家の空気が
なんだか 不穏…
:一美