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虎に翼93話(一美)
日曜日
優未が突然
稲さんと映画に行きたい と言い出した。
稲「お母さんに 一人の時間をあげたかったのね。
本当に お優しいですね
優未さんは」
……………
ドンドンドン
玄関をたたく音が…
寅子「どしたの 忘れもの…?」
玄関先には 航一が…
「航一さん(驚)!」
「こんにちは」
寅子「どうしましたか…?」
航一「読まなければいけない書類が溜まっていて
読む場所は どこでも構いませんので」
*おもしろい理由だ…
一美
その後
なにも喋らずに
黙々と書類を読み続ける
航一
と、
その隣の部屋で
洗濯物をたたむ 寅子
その沈黙が
不思議と寅子の気持ちを
軽くしていく
寅子「少し休憩されます?」
航一「ええ」
お茶にする 二人
寅子「うれしいんです
来てくださったことも…
何も言わずに 傍に居てくださったことも
でも…」
*寅ちゃん
↑これって!
クドき文句ですよっ
無自覚に ポロッと 出ちゃうのよね 寅ちゃんって…
(花岡君の時も…)
一美
航一「僕も……無意識に
弱っている あなたに つけ込もうとしていたのかも
知れません」
*弱っている寅子が心配で、居ても立ってもいられなかったんでしょう。
優しいのよね
だけど…底流に罪悪感があるから… 自分の捉え方が
『つけ込もうと…』に
なっちゃう
一美
…………………
航一「では また」
寅子「また本庁で」
↑
この挨拶の齟齬…
なんで"本庁" を付けるの
寅ちゃん
航一さんの後ろ姿も…
音楽♪も…
うなだれちゃったじゃないですか…
………………
(寅子の心の 声)
胸が苦しくて
息が詰まる
込み上げてくる感情は
何なの…⁇
その感情から
必死に目を逸らそうとする
寅子
*もうちょっと
自分の感情の方を向いて
あげないと、
自分が可哀想ですよ
いつも外方(そっぽ) ばかり
向いてたんじゃ ね
一美
…………………
支部で…
美佐江 東大合格
父、森口は大喜び
深田「支部長〜 もひとつ
おめでてぇ話があるんですて 実は お二人は結婚するそうなんですて。
で、いつから なんだて
お互いを意識し始めたのは…?」
高瀬「意識してません。
いろいろ手続きがあったから庶務課長の深田さんに
話しただけで」
小野「なんらか 友情結婚というもんらろっか
両親が毎日のように見合いを進めてくんです。
世間体が どうとかこうとか
言うて 泣かれて」
高瀬「僕の方も嫌なんです『結婚しねぇで半人前』って見下されんのも、無理やり結婚させられて誰かの親になんのも、
そらったら とりあえず結婚というカタチに納まってしまおうと。
法的に婚姻関係になるだけで後は 今迄と変わりませんから」
*方便や利便性で結婚してもねぇ…
結婚にも…
自分の人生にも…
相手の人生にも…
【失礼 過ぎます】
これでは
結婚の本質が 機能しない
高瀬さん小野さんの
便宜上の結婚は
無彩色で…
無味乾燥 殺風景
誰のための結婚なの…⁇
他者基準が過ぎます‼︎
まるで条件と結婚するみたい
寅ちゃん同様
私、一美も
・本当に 相手の人生を背負えるか
・本当に 向いている方向が
同じなのか
慎重になった方がいい。
というか
慎重になる どころか…
結婚というものを
人生を創造していくものとして しっかり捉え直したらいい と 私は思います。
本当の結婚をしないと
本当の自分は 生きられないのよ。
一美
…………………
寅子 帰宅
「ただいまぁ」
「おかえりなさい寅ちゃん」
花江だ!
わーーい
寅子 大喜び‼︎
花江の恋愛指南 かな…
一美