虎に翼84話(一美)
学校からの帰り道
*(方言が多いので、聞き取れた箇所を 標準語で文字化しますね)
友だち「なんでいつも だまってる…」
「つまんない…?」
「もっと楽しそうに…」
「友だちになってあげたのに…」
「私が 先生に怒られる」
「それはナイショだって…」
ここから優未
「やっぱり そうだったんだ…
お互いムリをしても 誰も幸せじゃないし…そこから友達になるのはムズカシイと思う。
誰のせいでもないよ
だから
もう 一緒に居なくていいよ
ありがと…ね」
友だち「何だ…あれ?」
「もう 放っておこう」
その 一部始終を
寅子は
帰宅途中に目撃してしまう
*法律家の娘らしく…
中立は知っているようだけど
やたら 対応が大人びていて 心配 一美
…………
「ただいまぁ…」
優未より 後に
帰宅する寅子
「すぐ ごはん作るからね」
(とは…言ったもの…の)
優未に背中を向けて
何やら寅子は
思案に暮れる
思い切ったように
「優未ぃ!」
振り向き様に
ヘン顔
変顔は
母娘 同時だった!
(もしかして…
優未も 私を 励まそうと…)
優未を抱きしめる寅子
優未「おかあさん…」
寅子「少しだけ…このまま」
抱きしめ合う 母と娘…
寅子「優未は すごいなぁ…」
優未「何の話…?」
寅子「本っ当に悪いんだけど…次の日曜日 稲さんとお留守番 お願いできるかな…」
優未「ぅん」
優未の頭を
いい子いい子 する寅子
…………………
翌日 ライトハウスで…
寅子「厚生省に尋ねてみたら 神奈川にある国立の更生指導所なら 治療を受けながら 入所者の方々に勉強を教える仕事があるかもしれない」
涼子様「更生指導所…?
何の話をなさっているの⁇」
寅子「私には 答えが出せなかった。
だから ごめんなさい
私は答えを出すことを手放す。二人の問題は二人に任せる」
寅子「玉ちゃん お願い
涼子さまに 胸の内を全部
伝えて。それから もう一度
答えを出して欲しい。
その 出した答えを
涼子さまが何と言おうと
私は(玉ちゃんを)支持するから」
玉「私…ここを出たい と思っています。
もうこれ以上 甘える訳にはいきません。
耐えられないんです。
せっかく自由なれたお嬢さまを 私が縛りつけていることが…」
*そんな事ない と思うけどね 一美
玉「私がいなければ
お嬢さまは 今頃
自由な世界で なりたい何かになれていた筈」
「おぞましいこと💢おっしゃらないで‼️」
声を荒げる 涼子お嬢さま
「玉が居なかったら
私…今頃 どうなっていたか
わかりません」
涼子「(玉よ)わたくし
あなたにして貰ったことを返してるだけよ。
胤頼さまは お気立ての良い方でした。
けれども 最後まで 本当の意味での夫婦になれませんでした。
だから離縁した理由は
玉じゃない。
胤頼様を 桜川家から
解放して差し上げたかったの。
お母様が亡くなる直前に
おっしゃったの
『寂しゅうございますのよ
お屋敷で…一人 時間だけを
過ごす日々は…』
(わたくしは)一人になるのが怖くて…あなたを いつまでも…傍に置いてしまった。
もっと早く あなたを お国に帰しておけば…いいお方と 一緒になって 英語を活かす仕事に就いていたかもしれない。わたくしが奪ったのです」
玉「奪われてなんて無い!」
泣き出す 玉ちゃん…
涼子さま「わたくし今
とー〜っても幸せよ
全て自分で決めて 人生を進んでる!
ど〜〜んなに大変でも
玉と生きて行くことが幸せなの」
一美:涙…
涼子「けれども あなたの気持ちを考えず 独り善がりだった… ごめんなさいね」
「私も…できることならば…」
泣きながら 語る 玉ちゃん
一美も:泣…
寅子 発進
「玉ちゃんっ‼︎
私 せめて二人が対等であって欲しい!」
*憲法第14条みたい…
玉「これ以上 お嬢さまの
負担になりたく無い
でも…
私の親友になって」
涼子さま「あなたは もう親友よ」
涼子と玉は ハグ!
わだかまりは
もう… 溶けている
愛❤️が 在るから こその
自責
一美