
虎に翼84話(重遠の孫)
「なあして いっつも黙ってるん?」
「私たちといるの つまんねけ?」
「もっと楽しそうにせえて」
「友達になってあげたんだすけ」
「私が先生に怒られんねっけ?」
「それはないしょらて」
優末「やっぱり そうだったんだ。
声を掛けてくれてありがとう。
でも お互い無理をしても 誰も幸せじゃないし、そこから友達になるのは難しいと思う。
誰のせいでもないよ
だから もう一緒にいなくていいよ。ありがとうね」
「何らて~あれ」
「もう ほっておこて~」
(優未はおとな過ぎる⁇)
・・・・・
寅子「ただいま」
優未「おかえり早かったね」
「優未〜」寅子変顔、
優未も変顔返し
(もしかして...優未も..)
それから ハグ
優未「えっ お母さん」
寅子「少しだけ このまま
優未はすごいな」
優未「何のはなし?」...
(二人の溝は少し埋まった?)
・・・・・
寅子「私は、答えを出す事を手放す...二人の問題は、二人にまかせる」
(寅子も少しは身の程をわきまえて来た)
玉ちゃん お願い。
涼子様に 胸の内を全部伝えて...」
玉「あたしここを出たいと思っています。...お仕えしたその日から十分過ぎるほどよくしていただきました。もう これ以上甘えるわけにはいきません。
涼子「冗談はおよしになって..」
玉「耐えられないんです。せっかく自由になれたお嬢様を私が縛りつけていることが。私がいなければ
お嬢様は今頃 自由な世界で なりたい何かになれていたはず。私が中途半端に生き残ったばっかりに...
涼子「おぞましいことをおっしゃらないで!玉がいなかったら 私 今頃どうなっていたか分かりません。
玉 私 あなたにしてもらったことを返しているだけよ...
胤頼様はお気立てのよい方でした。けれども最後まで 本当の意味では夫婦になれませんでしたの。だから 離縁した理由は玉じゃない。
胤頼様を桜川家から解放してさしあげたかったの。
あなたのことは解放しなかったくせに。
...私の人生と母の人生を重ねて...あなたをいつまでも、そばに置いてしまった...もっと早くにあなたを故郷に帰しておけば...
涼子「玉 . . . 私 今 とっても幸せよ。全て自分で決めて 人生を進んでいる。どんなに大変でも玉と生きていくことが幸せなの。けれども、あなたの気持ちを考えずに独り善がりだった。ごめんなさいね」
寅子「玉ちゃん‼︎
私はせめて2人が 対等であってほしい。全てを諦めて欲しくない」
玉「私は…これ以上お嬢様の負担にはなりたくないんです。
でも お嬢様
あなたなしの人生は考えられない
私の親友になってくれませんか?」
涼子「あなたはもう親友ですよ 玉」
玉「お嬢様〜」
光