虎に翼71話(一美)
金メッキの寅子
「Hey!」
アメリカンな格好で
「ご無沙汰しておりまーす」
寅子はアメリカでの裁判所視察団に参加し、無事帰国。
職場に立ち寄る。
小橋「こっちは まだまだ遅れてますね」
寅子「あちらでは 話し合いをしても訴訟になることが多いそうなんです。
『日本では調停の話合いで ほぼ解決できている』と
ニューヨークの判事に お伝えしたところ "我々も日本に負けていられない" と感じていただきました」
*効率からいったら…
良い点 ね
日本人気質もあるのでしょう
一美
……………
猪爪家
花江「寅ちゃん そろそろ
帰って来るんじゃないかしら?」
子どもたちに…
直明「勉強するフリしなくてもいいよ」
直人「寅ちゃんは こういうのが イッチ番 喜ぶの」
「ただいまぁ」
「おかあさん おかえりなさい」
寅子「いい子にしてた?」
優未「うん 今も勉強見てもらってたの」
*いつもの この やりとりも心配だなぁ… 一美
寅子から 子どもたちへの
おみやげは 書籍
寅子「どれも おもしろそうでしょ。たくさん勉強して世界を広げてちょうだい
わからないところは辞書をひくのよ」
子どもたち おみやげに
固まる。
察した 花江は
「みんな 寅ちゃんに
お礼して」
ようやく お礼に踏み切る
子どもたち
花江「それで しばらくは
ゆっくりできそうなの?」
寅子「それが無理!
取材の話も来ていて…」
……………
寅子の特集を組みたいと
提案してきたのは
馴染みの深い 竹中記者
企画の概要は
『新時代の開拓者 佐田寅子』
理想的な社会をつくるため
格闘する日々に密着
寅子「お久しぶり竹中さん
お元気そうで」
竹中「おじょうちゃんも…。
男社会で 危なっかしく暴れ回って ここまで 出世して
大したモンだよ。
みんな おじょうちゃんの
言葉を聞きたがってんだよ。
あんたは世の娘さん達の
希望の星なんだから…
忙しいだろうが 頼む‼︎」
………………
猪爪家
いつの頃からか
子どもたちは
花江の前では のびのび
寅子「私のこと 若い子たち
『希望の星』だって」
そう語る寅子の前では
おりこうさんで いるように…なっていた
寅子「今日も おりこうさんにしてた?」
優未「うん 宿題終わったあと 花江さんのお手伝いしたよ」
【週末密着取材】
竹中「じゃあ 家のことは家族で分担を?」
カクッん とする花江
寅子「ええ みんなで支え合っています」
寅子の様子を見て…
竹中「普段しないの? 料理」
寅子「え 」
花江「あっ! 休日はしてくれていますよ。
でも彼女は毎日仕事が忙しいので…」
即座にサポートに入る花江
寅子「普段の料理は 花江がしてくれています」
花江「寅ちゃんのロールキャベツおいしいからねぇ…」
寅子「じゃあ 頑張って作るわ」
ここからは
家族一同 感謝の弁
直明「姉のおかげで大学に進むことが出来ました。
甥っ子たちにも自分の進みたい道を……云々」
みんなで寅子を
褒めちぎる。
竹中「あなたにとって
佐田寅子さんとは…?」
花江「彼女が頑張っているからこそ 何 不自由無く生活できます」
*たしかに そうでしょうけど… 一美
取材が終わって…
直人「やっと終わったぁ」
優未「優未おりこうさんできてた?」
*恐いねぇ 『自分がおりこうさん できてたかどうか』を大人にお伺いたてるんですもの ね
自分が無い
点取り虫に なりそう
……………
続いては
女性司法修習生との対談
竹中「へぇ〜じゃあ 君は
彼女に憧れて…」
「はい 幼い頃 佐田さんの高等試験合格💮の記事を見て この道を志したんです」
「ずっと 道を切り拓いてくださってる佐田さんの後を
私たちも追っていかないと」
*道を切り拓いてきた←ここにどれだけの人の 支えと 力添えがあったか…
寅ちゃん 理解できてるかなぁ 一美
寅子「女性が男性と対等な立場で仕事ができるよう、
できることをしていくつもりよ」
「さっすが佐田さん
スゴいわぁ」
パチパチパチパチ👏
寅子「ありがとう ふ ふ ふ」
* う〜〜〜ん
拍手喝采を受ける寅子に
竹中が知る『原石時代の猪爪寅子』は見受けられるだろうか…
未だ 何者でも無い猪爪寅子が原石として放っていた魅力。
もてはやされ 何者かになったつもり の虎子は
外側ばかりで 張りぼて のよう…本来的な寅子の持ち味が
金メッキで被われてしまっている。
原石時代、身ひとつの寅子を知る竹中は
さて、
今の寅子を
どう書くか…
一美