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虎に翼96話(重遠の孫)

優未「心配しないで。もう 私
お母さんに何でも言えるから」
(親子の溝 解消?)

杉田他佐田判事
おおご苦労様でした」
(昭和30年、東京へ)

   ・・・・・

優未花江さん ただいま!」
花江「お帰りなさい!」

優未「どうしたの?さっきから ずっと怖い顔してるから」
直治「お母さんと直明兄ちゃん
ケンカ中だから」
直明「あの お姉ちゃんにさ今度会ってほしい人がいるんだ」
優未「えっ それって直明兄ちゃんの恋人?」
直明「僕...僕その人と結婚したいと思ってる。それでその人と
ここで一緒に暮らしたいんだ」
花江「だからそれはないって言ってるでしょ。
結婚するなら
家を出て所帯を持つべきです。
私は絶対に同居は反対ですから」

何となく状況は分かったけれど...
これはみんな 私の次のひと言
待っているやつだ。
そして出方を間違えると
大変なことになるやつだ。
(寅子も、冷静に自分の置かれている状況を、分析出来るようになって来た)

   ・・・・・

寅子直明とは いつから あんな感じなの?」
花江「かれこれ 1か月くらいかしら」
寅子「まあでも子どもたちも大きくなってきてこの家じゃ手狭ではあるかもね」

花江「やっぱりちゃんは
何にも分かってない。
ちゃんは 私とお義母さんが
こじれたのを忘れた?!
あの毒饅頭事件を
忘れちゃったの?」
寅子「いやいや覚えてはいるけど
直明は自分から
同居を望んでいるわけで」
花江直明ちゃんはね!!
しゅしゅしゅ・・姑みたいな
義理の姉と!
同居したい嫁なんて
この世に存在しません!」
寅子「それはやや断定が
すぎる気が・・・
まあ一度 直明が結婚したい
お相手と、話してみるとか」
花江「今でも大半の女の子にとって結婚は選択肢じゃない。
結婚は幸せの終着点
絶対条件なの!」

寅子「続けて」
(自分と違う意見があることを認めて、それをきちんと聞く姿勢が出来てきた)
花江「結婚というニンジン
目の前にぶら下げられて
冷静さを失っている彼女に
何の考えもなく同居を持ちかける
直明
ちゃんに怒っているの私は!」

(寅子の観念世界はそれなりの拡がりと普遍性を持ち始めているが、花江の主婦としての個別特殊具体的な深さには、とても及ばない。
けれど、花江に反発するのでなく、及ばぬことを認めて 問い返す姿勢が、出来て来ている。
直治 高3にしては老け過ぎ?)
         光

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