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【ブックフェス】SHIBUYA BOOK PICNIC ーちょっとだけ新しい小説の書きかた、あります

もう一つ持っていきます。
というか、うちのメインはこれかも。

夢十夜? いいえ、百夜です。

連作掌編集。からの、長篇。
超ショートショートをつないでいって、ひとつの長いお話になっている。

はじめは、本当に見た夢の夢日記だったんです。
あまりにシュールな夢がつづくので、自分でも面白くて書きとめていって、
1年で百を超えたあたりから
「これまとめて一本の小説にしよう」
と意識しはじめた記憶があります。

けっきょく2018年から2020年まで3年書きつづけて、全3巻。
エピソード総数428。

最後の年に父が亡くなり、思いがけずドラマチックな私小説になりました。

途中で気がついた。
これって……私が長年憧れてきた、あの形式じゃないか!
そう。伊勢物語です。
ちっちゃなエピソードをたくさんたくさん重ねていって、
ひとつの大きな物語になっている、というね。

掌編とかショートショートとか、140字小説とか100字小説とか、オリジナルの「かたち」を試みている書き手の人たちがたくさんいる。
私の「イセ系(仮名)」はちょっとだけ違う。
一篇一篇の文字数は自由だ。25字のも、2,500字のもある。
ただ、
1.テーマを一つにしぼったり、
2.同じ主人公や登場人物や、語り手にしたり、
統一感をもたせてずっと書いていくと、ひとつに束ねたとき長篇小説としても読めるようになります。

ショートショート書きの皆さん、一度お試しください。
いや、すでにやってる人たちきっといるな!^^
こうやって、アイデア、書きかた(方法)なんかをみんなでシェアしていけるといいよね。

たぶん全三巻の中でいちばん短いのはこれ。

いま一瞬夢見た。
手塚プロから、無言電話が来た。

『夢百夜』巻三、第一二八話

起きたとき自分で笑っちゃったんだけど、「何が面白いの?」という方はぜひもう一度読んでみてください。

*****

じつは、
私の小説は、全部Web公開しています。

「なんだそれ!?
無料で読めるなら、本なんか買わないよ!」
という方は、それでいいです。
ぜひWebのほうでお楽しみください。お待ちしております。

どうしてお金はたいて紙の本を作ったのか、というと、

1.紙のほうがけっきょく読みやすい ※個人の感想です
2.それに、Web上の文章はいつ消し飛ぶかわからない(運営がサイト閉鎖するかもしれないし地震でサーバーがダウンするかもしれないし、作者が全削除しようと思い立つかもしれないし)

私自身、
「大好きな小説やエッセイを読みに行ったら突然消えていた」
という衝撃の体験が何度かある。
いつまでもあると思うなお気に入りページ(字余り)、と肝に銘じたのであります。

そして、それならどうして、紙の本を作った後もWebはそのまま公開しつづけているのか、というと、

3.紙の本の「サンプルページ」を載せられる場所がなかなかない。
だからWebで見て、買うかどうか決めてもらえばいい

と思っているのです。

明日は(あ、もう今日か)いよいよ渋谷のブックフェス。
晴れますように、なんて祈っていたら、予想最高気温30℃って何?!
大丈夫だろうか、私。
大丈夫じゃないかもしれない。
それ以前に、ヒカリエの4階にたどり着ける自信がない。ここ数年、渋谷駅に行くたびに駅構内でめちゃくちゃ迷う。副都心線とかどこの惑星の渋谷駅だよと思う。
それでも、

うん、13時にはきっと、ヒカリエデッキにいます!
お待ちしております。
ユニットサラ。PASSAGE(パサージュ)内のお店です。



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