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秋空にお出汁、それから上燗も。

空が高く冷えるから、今夜は日本酒だ。
それと、あったかい出汁でおうどんにしよう。

そんなことを思いながら歩いていると、
夫とむすめの後ろ姿を発見した。

夫とむすめは、車で片道35分かけて
山の保育園に通っている。
(どのくらい山か、は過去の記事をよんでね)

私は、遅延や運休が日常茶飯事のJRで
片道2時間かけて通勤をしている。

だから互いの帰宅時間は読めなくて
帰り道が一緒になるなんて
ほぼ奇跡、な我が家の確率なのである。


思いがけない偶然に、はにかみ顔のむすめ。
荷物を夫に預けると
むすめをおんぶして、家に帰る。

もこもこ羽毛布団にくるまり眠る季節がやってきましたね。

我が家にとっては
引っ越し先で迎える、初めての冬です。

同じ神戸でも山から海への引っ越しで
どの程度の寒さ対策が必要か、
探り探りの日々を過ごしています。

おそらくこれから我が家の食卓では
白菜と豚バラのミルフィーユ鍋が打率を上げ

おそばをおいしく食べることを覚えたむすめと
たくさん、おそば(温)を啜ることでしょう。

ところで日本酒の熱燗は
温度によって呼び名が分けられ
その数6種とも7種ともいわれますが、
最も気軽に呼ばれる「熱燗(あつかん)」とは
かなり温度が高いものを指すそうですね。

響きやその特徴を紐解くとぜひとも
「人肌燗(ひとはだかん)」 、
「上燗(じょうかん)」 、
あたりを使いこなしてみたくなります。

日向燗(ひなたかん)30度。
温度の高さを感じない程度で、ほんのり香りが引き立つ。

人肌燗(ひとはだかん)35度。
さわると温かく感じます。味にふくらみがある米や麹の良い香りがします。

ぬる燗(ぬるかん)40度。
熱くはない程度。香りがよく出ます。

上燗(じょうかん)45度。
注いだ時に湯気が出る程度。引き締まった香りを感じます。

熱燗(あつかん)50度。
徳利から湯気が生じ、さわると熱く感じます。辛口でキレが良く、香りがシャープに。

飛びきり燗(とびきりかん)55度。
徳利を持つと熱く感じます。シャープな香りで、より辛口に感じます。

空高く、馬肥ゆる秋。
そういえばお猪口を少しずつ、
集めたいと思っていたことを思いだす。

手びねりの、地厚なやつとか
ユニークな絵付けがなされたやつ、とか。

深まる秋に、蚤の市
なんてオツなこと、してみたい。









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