知者唯爱

窮屈なこゝろなんて持ちたくない
けして鮮やかじゃなくていいけど
平気で胸にナイフを突き付ける
そんな人には成りたくないから
何度傷付けられても 何度蔑(さげす)まれても
私の瘡蓋(かさぶた)が治らなくても

私は愛することしか知らないから
つらく 苦く 虚しくなることも多いけど
これで良かったんだって思える人生にしたいから
自分が納得できる今日にしよう

五大陸の線なんて掻き消して
みんな仲良しが理想なんだけど
感傷に浸ってる場合じゃないから
私もあなたも太陽のこども
何度火傷にあっても 何度罵(ののし)られても
こゝろの微熱すら下がらなくても

忘れたことは一度もない
両腕に抱えられて大切にされてきたこと
こんな酷い人生になる
そんなことなんて思わずに産声をあげてた

だから
私は愛することしか知らなくていい
底無し沼が足元に広がりだしても
嘲笑(わら)うんじゃなく笑えることの喜びを感じたら
私の頭上は青々しい空で

私は愛することしか知らないまま
輝く笑顔で あたりまえに手を差し出し
自分の倖せよりも誰かの倖せを願いたい
それを偽善と云われてもかまわない

私は愛することしか知らないけど
それでいいと私は思う… 思える…

#作詞家 #歌詞 #オリジナル #詩 #音楽 #曲付けOK #トランスセクシャル #トランスジェンダー #性同一性障害 #性自認 #MtF #愛する #五大陸 #偽善 #足元 #太陽 #微熱 #ナイフ #人 #笑顔 #青空 #喜び #大切