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トットちゃんにありがとう。with連載の“はじめての教養”を読んで


こんにちは桜です。
みなさんは本などの文章にビビっとくることはありますか?思わず心にメモしたくなるような。最近そんな言葉との出会いがありましたので、今日はこちらに書き記して残しておこうと思います。

チェーホフの兄への手紙

雑誌with2021年1月号に黒柳徹子さんの連載『トットちゃんのことはじめ』があります。ある日たまたまページをめくった私の目に、スローモーションで入ってきたのは、第32話“はじめての教養”の中の一節でした。


幼き頃読んだチェーホフの手紙で教養とはを当時考えた徹子さん。こちらの手紙は1936年出版の子ども向けの世界文学集「世界名作選」という本に記載されていたそうです。(再版あり)

「彼ら(教養のある人間)は、人格を尊重する。それゆえいつも寛容で、柔和で、慇懃で、謙譲である。」
「必要なのは間断のない昼夜の努力、たゆむことない読書、研究、意思等です。」
「普通の眼には見えないもののためにも心を痛める。」

この3つは抜粋ではありますが、これぞ教養だと一つの解として私の心にも強く響きました。読書を重ね、見えないもののためにも心を痛めてきた徹子さんがとっても素敵でその姿勢を学ばせていただきました。

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「世界名作選」を早速読んでみた

思い立ったら吉日。私はすぐに図書館へ向かい、「世界名作選」を手にしていました。ああ、これだと嬉しくてページをめくりました。今回取り上げられた他にも子どもが理解できる言葉で書かれた名作がずらり。子ども達はこれらを心で読んだのでしょう。作品には説明もついています。恥ずかしながら私は今回が初めてのこの本との出会いでした。

ちなみに長女は「ていうかお兄さん30歳なん?しっかりしないと。」と30歳の兄へアドバイスする弟の言葉の設定に驚いていました。また“消しゴムがない!と騒がない”といった内容に自身が思い当たる次女は苦笑い。

ユーモアあふれるチェーホフの手紙。これ自体が教養のかたまりだと感じ、納得の文章でした。
沢山の忠告に優しい気持ちとユーモアが溢れていて素晴らしい内容です。教養とはをかつてこう記した人がいるなんて。メッセージは今に通じることばかりでした。


目に見えないもののためにも心を痛める

読書や学習と、今回もう一つ琴線に触れたキーワードがこの見えないもののために心を痛めることです。たとえば見た目ではわからない困りごと。きっと沢山あると思います。

私事ですが、昨年ステントというチューブを2本体内に入れて1ヶ月生活しました。外出移動時には添乗員さんに話す勇気もなく、観光地では特別なお手洗いを使う度胸もなく自分からはずっと痛みや座りにくさを言えずじまいでした。

病気以外にもある様々な背景。本人にはどうしようもないこともあるはずです。便利な生活の背景には昼夜そこで働いてくださっている方がいる。常に見えない気持ちや困りごとに思いを寄せたいと改めて思い、背景や痛みを想像することを娘達にも伝えて行きたいと感じました。

そうすればきっと“優しい”はもっと増えると思います。トットちゃん、ありがとう。


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教養とは?て始まったチェーホフから学ぶ生き方。誌面を通じて知れたのはたゆまぬ努力、読書、心のあり方でした。

本を読んだあとに、世界がそれまでと違ってみえることがあるから読書が好きなんです。


あなたの“ビビっとくる文章との出会い”が沢山ありますように。


お読みいただきありがとうございました。


  


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