“元学校の先生”の作家さん特集
こんにちは。
冬休みが始まりましたね。最近、娘たちの本棚の整理をしていたら「あれ?そういえばこの作家さんも…。」と作者のある共通項がふと気になりました。
私も娘たちも大好きで読んでいるあの方々も、もしかしたらと調べてみるとなるほどこの方も…元学校の先生だったのね!と何故か妙に納得したのでした。ってことで今日はそんな作家さんを特集したいと思います。どうぞ。
はじめに
思えば夏目漱石さんに島崎藤村さん、石川啄木さんなど作家になる前は学校の先生だった方々は昔から沢山いらっしゃいますね。現代ですと灰谷健次郎さん他多くの元教員の作家さんが活躍されています。
今回はそんな中から特に絵本や児童書、小説で実際によく読ませていただいた方々をご紹介します。〜この中にあなたの好きな作家さんはいますか?〜
くすのきしげのりさん
『おこだでませんように』の作者として有名なくすのきしげのりさんは26年間小学校の先生をされていたそうです。出された絵本や児童書は道徳や国語にぴったりのイメージで、あたたかい作品ばかり。
その中でも個人的には猫を育てることになったやさしい命のお話『あったかいな』が大好きです。他にも以前確かこちらでご紹介した『ええことするのは、ええもんや!』と『三年二組、みんなよい子です!』が印象的です。
そして大人にオススメなのが父親の闘病を描いた『ライジング父さん』。今の年齢で読むとこれまたぐっとくる素晴らしい作品です。
岡田淳さん
岡田淳さんは38年間小学校の図工の先生をされていました。小学校の図書館で娘達が読んだのが、『こそあどの森の物語』シリーズ。岡田淳さんの物語はファンタジーがすっと違和感なく楽しめる年齢にぴったりで、あの頃夢中で読んだことが子どもたちにとっていい思い出となっています。
他にも『ふしぎの時間割』、『フングリコングリ』、『そこから逃げだす魔法のことば』は表紙を見ただけで「あっ!これ読んだよ。」と嬉しい反応がありました。
はやみねかおるさん
はやみねかおるさんは、ご存知累計発行部数660万部の大人気作家さんで元小学校の先生。中でも名探偵夢水清志郎事件ノートシリーズに長女がはまりにはまり、現在は次女が夢中に。今も我が家の本棚一段目全部を占めています。長女が青い鳥文庫を夢中で読んだ小学生時代。それから中学生になったころには、心理ミステリー『奇譚ルーム』、ミステリ短編集の『ぼくらの先生!』を読んでいました。読書は楽しい!と教えてくれた恩人のような作家さんです。
瀬尾まいこさん
本屋大賞受賞作『そして、バトンは渡された』でおなじみの瀬尾まいこさんは、元中学校の国語の先生。実際に入試などのテストで本文がよく採用されていますね。生徒をそばで見てきたからこその、リアリティあふれる登場人物が話す台詞が読む人を物語の世界に引き込みます。例えば『強運の持ち主』のポジティブさ、『その扉をたたく音』で描かれた希望はずっと心に残っています。家族・学生生活・大人の気持ちを描いた瀬尾まいこさんの作品は、私にとってホクホクの焼き芋みたいな“ぬくもりと幸せ”をくれるものとなっています。
おわりに
どれも素晴らしい本でした。子どもに関わるお仕事を通じて実際に見た聞いた考えたことが文章に影響を与えているのかもしれませんね。今回特集してみると絵本から児童書、そしてヤングアダルトから小説への橋渡しをしてくれているような作品が多い印象を持ちました。この4人の作家のみなさんは、なによりも“本を読むって楽しい”と私達に教えてくれました。心より御礼申し上げます。そしてこれからもどうぞよろしくお願いします。
お読みいただきありがとうございました。
桜
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