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この1冊『夜が明ける』(西加奈子・新潮社)
西加奈子さんの祈り
西さんが祈りを込めて書いたという1冊です。
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アキと俺の話
アキと俺が15歳高校で出会ってから2016年に33歳迎えるまでの話です。
彼らが生きた21世紀の日本社会をドキュメンタリーのように描き出します。
貧困、虐待、ヤングケアリング、マイノリティ、ハラスメント、過重労働、シングルマザー、暴力
ここに書かれていることが今このとき、そこらにたくさんあることに気づかされます。
読み進めていくと、自分の過去や今の苦しさが甦って、息が詰まり、胸が苦しくなりながらも一気に読み進めます。
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絶望と希望
絶望的な苦しさの中にも必ず希望があります。
毛布と暖炉の温かさの中でアキが僕に送った言葉がこれ。
夜が明ける。
素敵な言葉だと思う。
夜が明ける。
みんなの夜が明けるんだよ。
君にも教えてあげたい。
西さんのメッセージ
NHKのインタビューでどうしてこの本を書いたのかを問われた西さんは、こう話しています。
自己責任という言葉が年々、年々鋭角を増して鋭利なものになって、「自己責任」という言葉が日本の「恥の文化」と結びついて、年々年々、人を苦しめているように感じる。
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その後の日本
この本で描かれているのは2016年まで・・・。
●「障害者は社会にとって迷惑だ」と主張する男が障害者19人を殺害
●フリージャーナリストが実名で強姦被害を告発
●総理大臣らと親密な関係にあった学校法人への土地売却書類改ざんにかかわった財務省職員が自殺
●引き出し屋と呼ばれるひきこもり支援団体に暴力的な方法で連れ出された男性がアパートで餓死
●厚生労働省と国土交通省の職員は、統計の不正に気づいていたが誰もやめなかった
●元患者が大阪の心療内科クリニックに放火し、26人(元患者本人含む)が死亡
社会は年々年々・・・今も歪み続けています。
「自己責任」という冷たい言葉ばかりの社会にもぬくもりが必ずあります。
ときに助けられ、ときに手を差し伸べながら、今を生き延びましょう。
🌸さくらワーカーズオフィス🌸
「夜が明ける」は、🌸さくらワーカーズオフィス🌸に置いています。
🌸さくらワーカーズオフィス🌸をご利用のみなさまは、いつでも自由に手に取っていただけます。
フリースペースは、ゆっくり過ごしていただくことできます。
さくらワーカーズオフィス
代表 山口哲史
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