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劇場版ベルばらを観てまんまと原作を購入した私の映画レビュー
※ネタバレあり
※※ヘッダー画像は劇場版ベルサイユのばらより引用。
買ってしまった。。
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ネットではどこも売り切れだったから手に入って良かった。
ベルばらで知っているのは、あの昔アニメで見た「薔薇は薔薇は♪」というOPくらいだったので、どういう話なのかは知らなかった。
フランス革命については習っていたので、国民の税金で贅を尽くし民衆の反感を買ったマリー・アントワネットが処刑されることも知っていた。(処刑前恐怖で髪が真っ白になっていたというのは有名な話だったと思う)
原作の感想はとりあえず別の記事にまとめるとして、今回は劇場版ベルサイユのばらの映画レビューです。
公開初日の次の日に観に行けました!
Amazonの在庫、復活してましたー。
原作通りの目のキラキラと最新アニメっぽい絵の綺麗さ
昔の少女漫画といえば、あのキラキラなおめめ!キャピキャピとした昔の少女漫画の雰囲気が映像にも出ていて、かつ今どきな画質の良い綺麗な映像だったのが個人的に良かったです。
私は小さい頃、再放送のベルばらのアニメを少しだけ見たこともあったのですが、(OPが恥ずかしくて挫折した)記憶にある絵柄とのギャップはそこまで感じなかったので嬉しかった。
突然のミュージカルに不意打ちを食らう。
ベルばらは確かにミュージカルのイメージがあったけど「劇場版でもミュージカル挟むの?!」と驚いてしまった。
観終わった今では、「心情描写や原作のさまざまな出来事を2時間に収めるために必要なミュージカルだった」とわかりました。
だって原作は単行本で10冊、アニメでは全40話。そりゃそうだ。
ミュージカルには面食らったけど、映像美と豪奢なフランス宮殿イメージの音楽もあって2.3回目のミュージカルシーンではすっかり慣れて楽しめました笑
そして肝心のストーリー感想 それぞれのキャラクターへひとこと
それぞれのキャラクターに対して思うことを書きます。ちょっと辛口。
オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェ
カッコ良い!声も合ってる!美しくて可愛くてカッコ良いオスカルのイメージが崩されずに映像化されていて良かった。
女として生まれ、普段は男として軍人として生き、民衆の意を介し周囲に忠告できる冷静さ。
かと思えば女性として恋をしたり、幼馴染のアンドレと良い仲になったりしていて、男女として、人間としての人生を余すことなく全うしていたと思う。
ベルばらではオスカルが一番好き。恋していても何かがあっても軍人の自分の役割をぶれずに果たそうとするので信頼できる。
だから最後死んでしまうシーン、アンドレのことをうわごとでつぶやくシーンは悲しかった。
だけど先ほどにも書いたようにオスカルは、人生を余すことなく全うしていたと思う。
マリー・アントワネット
可愛らしく純粋で、先々のことを考えて行動できないところがあり情に流されやすく浪費癖もある。序盤時点で完全に政治に向いていないと思った。
だけど本当に可愛いくて優しくて身内を大切にできるので、この子に慕われていたらメロメロになってしまうんだろうな…。ダメなところもゆるしてしまうんだろうな…という魅力があるのだと思った。
オーストリアの女王、マリアテレジアの娘なので、生まれながらの女王。
14歳で政略結婚のため祖国を捨ててフランスに来なくてはならないのだからそりゃ淋しいだろうし、肝心の相手であるルイ16世にもときめけないしで可哀想ではある。
だけど、役割として生きなければならない立場なのに周囲に流され情に流され国民の苦しみにまで目が届かない。
もっと成熟した状態でフランスに来れていたら、また違ったのかもしれないなと思う。個人的にはこのお姫様感が可愛くて好きだけど、女王としては早かったんだろうな…。
オーストリア人だけど、フランスの「自由・平等・友愛」を体現したかのような性格をしていると思う。
アンドレ・グランディエ
ずっとオスカルのことを純粋に思い続けている献身的な人。
一瞬メンヘラ気味になるけど、結局アンドレが一番オスカルの心の支えになっていたと思う。
最初はそこまで目立たない存在だけど、オスカルに対しての献身は凄い。結婚相手として最高なタイプだと思うのでオスカルは見る目がある。
目が見えなくなっても最後までオスカルの傍に居続け、オスカルに救われた自分の命はオスカルのために使うという有言実行者。素晴らしい。
ハンス・アクセル・フォン・フェルゼン
美麗な良い男なのだというのは、アントワネットやオスカルが惹かれていたことから理解できるけど、個人的にはあまり響かなかった。
アントワネットが自分に好意を抱いていることを察知して、一度スウェーデンへ帰ろうとするところは良かったのに、結局アントワネットと再会し傍にいることを選ぶ。
根っこが愛に生きているアントワネットと同類なのだから仕方ないのだろうけど、傍にいるのであればアントワネットが道を外さないよう助言すべきなのではと思ってしまった。
ただ、一度オスカルが女としてドレスを着て夜会で踊るシーンは、フェルゼンに恋をし、アントワネットの「自分は女王である前に人間で、女性だ」という言葉に感化されたため観られたので、それは良かった。
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このシーンのオスカルほんとに美しかった。
アラン・ド・ソワソン
草笛の似合う風来坊っぽい男らしさのあるキャラクター。
平民の多い衛兵隊で一度は貴族出身のオスカルに反発するが、民衆のことを考え行動できるオスカルに心を開いてゆく。
観ていてこの人もオスカルのことを好きになるのでは?と思ったけど、そうでもなかった。
オスカルと共にフランス革命に参加し、最期を見届ける。
フローリアン・ド・ジェローデル
貴族出身のオスカルの部下。
ただの理解ある部下かと思ったら最初からオスカルを女として見ていたこと、女であるのに軍人として生きなくてはならないことに同情的に見ていたことが判明。
ジェローデルは、革命前の危険な状況で軍人を続けてほしくない父親の思惑もありオスカルに求婚する。
そのシーンが『男友達だと思っていた人の唐突の「友達だと思ったことはない」というショッキングな告白』に似ていると感じて、君がカッコ良いキャラで、引き際がスマートじゃなかったら危ないところだったぞ…と私は思ったのでした。
でもジェローデルは良い人に見えたし、オスカルがこのまま女として生きるのであればジェローデルを選ぶ道もアリだったのでは?と思った。そこを選ばないところがオスカルのカッコ良さでもあるのだけど。
ベルナール・シャトレ
新聞記者で、オスカルが平民の困窮を理解するきっかけを作った人物。
何となく原作ではもっと出番のあるキャラなのかなーと思った。
ルイ16世 ←推せる
優しくて気弱で、アントワネットと同じく政治に向かない性格をしている。アントワネットと初対面で「こんなものなの?夫となる人からのキスは…なんの胸のときめきもない…」と思われてしまい、さらにフェルゼンと不倫されてしまう可哀想な人。
でも私は好きです!!!めっちゃ良い人!!!!
アントワネットに不倫されているという密告の手紙を受け取った時にも怒ったりするのではなく「私がスマートで美しくて太ってなかったら…」だなんて言ってしくしく泣いてしまう。自分の中に原因を探そうとするいう立派な人。推せる。
ごめんなさい私はめちゃくちゃこのシーン笑いそうになりました。映画館じゃなかったら大爆笑していたと思う。
だけど、王族でありながらこのおおらかさと優しさ…私は好きだよ!!!!正直オスカルの次に好きかもしれないまである。
ジャルジェ将軍
オスカルの父親。娘ばかり生まれたことで末のオスカルを男として育てるというなんというか一歩間違ったら毒親な父。
情勢が危うくなった際はオスカルに「女として生きるように」と突然言い出したり子どもの立場としてはとんでもないのだけど、それでもオスカルのことは大事に思っているのだろうとは思う。
確かに革命直前で軍人を続けるのは危ないしなあ。。
マロン・グラッセ・モンブラン
ばあや。アンドレのおばあちゃん。この作品のオアシス。名前もおいしそうで可愛い。
まとめ 大画面で観られるベルばらは面白かったし原作を知りたくなる魅力はあった
多分、原作ファンは言いたいこともたくさんある映画なのかもしれないけど、私は初見だったのもあり、楽しめました!
最近のこの不景気な日本情勢(増税増税増税増税…)を見てきていると、平民が王族に一矢報いるというフランス革命の話は心に来るものがあったし、恋愛に重点を置いたストーリーも面白かった。
大画面であのカラフルで豪奢なフランス文化を観られるだけでも良かったし、私のようにこれで原作を買ってしまう人もいるのではないかな???
ただ、急展開でおそらく様々なエピソードが省力されているんだろうなあ〜と観ていて思ったし、あの有名なOPも流れないので、そこは残念ではあった。
これから原作を読んでさらに漫画の感想記事も書いてみたいなーと思うので、気になった方はぜひ観てくださいね。
原作を読んだ方がそれぞれのキャラクターをより好きになれる気がするので、これから読んで劇場版と色々比較してみるのが楽しみである。
おしまい。
ベルばら原作は何通りかある
私は上の全5巻の文庫版を買いましたが、もう少し大きい絵で読みたい人は、全2巻の愛蔵版でも良いのかも。
本屋さんで見た感想としては、大きい・分厚いでしたー。
発売当時の少女漫画感を楽しみたい人は全14巻のマーガレットコミックスがおすすめ。
このまま原作読んでハマったら買ってしまいそうだ。。
個人的に好きな薔薇の香りの香水。薔薇の香りって下手なやつを使うと咽せるけど、これは良い香り。
ばら園のハンドクリームもおすすめです。
アニメの方は昔OP映像が恥ずかしくてだめだったけど、今はいける笑
YouTubeで無料配信している部分があるので、気になった方は是非。
ではでは。
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