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しらびそ小屋から天狗岳へ
雨は前日夜だけだったようだ。
5時過ぎに目が覚め、部屋の外を見る。
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天狗岳に雲がかかっているが、
雲のない下の方は朝日を浴びてオレンジ色に光っている。モルゲンロートだ。
素晴らしいお天気を予感させる。
しらびそ小屋の朝食はゆっくりで7時から、それまで朝のお散歩だ。
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今日もリスは来るかな?とエサ場を除く。
エサを食べに来るウソや、キジバト(この朝はリスは来なかった)眺めていたら、朝食のトーストが焼き上がった。
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厚切りのトーストは食べやすい様に切り込みが入って、たっぷりバターを塗った後に、ブルーベリーとママレードジャムがのっている。
いい香りで美味しい。
ふわっさくのトーストをちぎりちぎり、勿体ぶって食べる。
山登りしないで、このままここでのんびり過ごすのもいいなぁ〜と思ってしまう。
小屋の中には、私と小屋のオーナーしかいない。たわいも無い話をして、ゆっく〜り時間が流れる。コーヒーをおかわりして、ぼっーと外を眺める。
外は風が少し強くなって来た。
「今日の山は風が強いかもしれない。」
ボソッとオーナーさんが言う。
前回天狗岳に登った時も風が強かった。そして小雨も降っていて、展望は全くなかった。それに比べれば、今日は雨の降る予報はない。
まったりした時間もお名残惜しいけど、
くっきりきれいに見える天狗岳も魅力的で、
さぁ、と腰を上げた。
「お世話になりました。また来ます」
と言って。
しらびそ小屋から、苔むした登山道を中山峠を目指して歩く。
北八ヶ岳らしい登山道だ。
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山頂までは3時間ほど、
中山峠までは歩きやすい登山道が続いている。
そこには苔、珍しいキノコ。
写真に納めながら歩く。
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鎖のある崖を、鎖を掴んでよいしょ、と上がると、そこは中山峠、いろんな方向から登山道が合流している。
ここからは森林限界で展望が開け、そして八ヶ岳らしい岩の登りが続く。登山者も多い。人気の山だ。
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前回来た時は、岩の間に携帯を落としてしまい、拾うのに一苦労した。
ここからは携帯をしまって登る。
よいしょ!と一歩左足を置いたところがぬかるんでいた、
おっとっと、とバランスを取るが右足を置いたところも斜面でバランスが悪く、後ろに傾く体を戻せない。
こう言う時って、ほんとにスローモーションになるのですね。
もう、体が戻せなくって後ろに倒れていく、
「ヤバイ!頭打ったら大怪我じゃん、」
と頭打たない様にぐっと持ち上げる、(ゆっくりに感じる)
背中から、ドン!と後ろに落ちた。
背負っているザックがクッションになって、全く痛くなかった。
「よかった!危うく遭難するところじゃない!」
ザックがあって良かった。
心臓がドキドキバクバクしてる。
いつも何かしらドジを踏む私、本当に気をつけよう。
風も強くなってきた、一歩づつ気をつけて登る。
風は雲も運んできた。
小屋からは天狗岳の山頂が見えていたのに、ここまで来たら山頂はガスガス。
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霧の中、山頂に到着。東天狗岳だ。
天狗岳は双耳峰と言って、山頂が2つある。東と西。辿り着いたのは東天狗岳、西天狗岳を目指そうにも、雲の中
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チラチラっと姿を見せてくれるのだが、
この雲の中じゃ、登っても何も見えないね。
風も強いし、下山する事に。
途中、ガスが取れて展望のいいところで休憩にする。下には今日泊まっていたしらびそ小屋が見える。
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山頂からの展望は動画で撮ってた。写真がない。
高山植物が、まだところどころ咲いている。会えて良かった。
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それらを楽しみながら、ゆっくり慎重に岩の登山道を下山する。
途中にある山小屋「黒百合ヒュッテ」で昼食をとる。
下山は、白駒池を予定してたが、白駒池まではずっーと岩の道が続く。
最終バスの時間まで2時間半、時間的にも岩の登山道にも不安を感じて、急遽来た道を戻る事にした。
登山者も急に少なくなり、本当に静かな登山道だ。
独り占めして森の中を楽しむ。1時間ちょっとで、しらびそ小屋に到着した。
「また来ました!」
オーナーさんにご挨拶。
「風強かったでしょ?」
「うーん、前回来た時ほどでもなかったかな。」
「展望はなかったけど、」
と、他の登山者さんも交えて会話をし、
ブルーベリージャムのかかったスコーンをおやつにいただき、
登って来た天狗岳を眺め、休憩した。
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しらびそ小屋は通年営業の山小屋、
紅葉の時期は忙しいと言う。紅葉のみどり池もきれいだろうな。
雪の時期は、ここ一面真っ白になる様だ。
ここしらびそ小屋までなら、雪の中歩けるかな?
オーナーさんの人付き合いが苦手そうな、控えめな話口調もいい。
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また来たいです。「しらびそ小屋」