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丹沢山から鍋割山へ


1日目の記事はこちら↓


塔ノ岳から丹沢山までは、山頂にある尊仏山荘の裏から登山道が続いている。
もうアップダウンはあまり無いと思っていたのに、結構な下りからスタートする。

ここからは、私も初めて歩く道、ワクワクする。
塔ノ岳の山頂で、しっかり休憩が出来たのと、ワクワクで息苦しさは少し和らいだ。

塔ノ岳から見る丹沢山の写真を撮っていなかった。隣の蛭ヶ岳の方がカッコよくて、その横にコロンと丸い山頂の、丘の様な山が丹沢山だ。

「えー、これが百名山なんだ」

と思ったが、下へ下へと木道を下るごとに、見せるその姿は、背の低い枯れ草と、これまた小さな笹で覆われた斜面に、何の木だろう?葉を落とした低木が、ポツン、ポツンと立っていて
素敵な景観を見せている。

たまこさん撮影
同じくたまこさん撮影



「わー、きれい、やっぱり百名山だね」

左に目を移せば、雲が退いた富士山がその裾野まで、きれいに見えて、終始楽しい登山道だ。こういう伸びやかな稜線は大好きだ。右手には、朝から歩いてきた表尾根が見えている。

木々の間に富士山
わぁ〜きれい
右側は海がー、3人の影が


大山を望む



何枚も写真を撮りながら、ほぼ予定通りの15時40分、丹沢山に到着した。

富士山がきれい
お地蔵様と富士山

3人揃って丹沢山に立ち、

「本当に良かった、ありがとうね。」

と、言い合い、富士山を前に写真を撮ってもらう。

混み合うみやま山荘



定員30名のみやま山荘は、この日は満室で、最後に到着した私達は食堂で寝る事になった😴
食事が終わるまで、布団の用意や荷物の整理が出来ない。混み合った談話室でタイツを脱いでダウンパンツに履き替え、着れるものはみんな着て、あったかくして、夕焼けの富士山を見にいく。外は寒い、もう氷点下になっていたと思う。
日が沈んで赤く染まる空に黒々した富士山、きれいだなぁ。

マジックアワー




みやま山荘の夕飯は、鉄板焼きだ。食べられないお肉をお二人に分けて、野菜をジュージュー焼く(今度はししゃもを持って行こう、と思った笑)

「風邪をひいてる時にビールは辞めておいた方がいいよ」っ言われたけど、やっぱりご褒美にいただきます!
名物の焼き肉定食



夕飯後、月がきれいな夜だった。夜の富士山は、冴え冴えした中に、白く浮かび上がり、幻想的だった。

街灯りと富士山
月の明るい夜だった



この後、前日寝不足の私は、眠気マックスで、食堂に用意されたお布団に横になった途端、「おやすみ」も言わずに眠っていた。



翌日は朝食の準備の為、4時半に食堂を出なければならない、4時に起きて、身支度を整え、外の談話室へ場所を移す。山小屋から見る街はまだ夜の眠りの中だ。

それでも赤く染まり出す富士山が見えるかもと、小屋を出て富士山を望む場所に移動する。

朝の富士山
月が沈んでいく
朝を迎える



6時の朝食は、炊き込みご飯、美味しそう!と、大ぶりの茶碗にたくさんよそって完食してしまった。



7時に山小屋を出発する。
貸し切りの食道では、ぐっすりと睡眠がとれ、前日より調子がいい。

今日の空には全く雲がない。
雲がなく、くっきりと堂々と横たえている富士山の前で写真を取り合い、山荘をスタートした。



冬の息は木道をうっすら白く染めて、笹は氷のパウダーで化粧をしている。
静かで、凛とした空気の中を歩く、贅沢な時間。
寒いのだけど、その寒さが肺に心地よい。太陽がどんどん高くなると、山肌をオレンジに染めて、海を輝かせる。

塔ノ岳への登り返しは、きれいな景色に癒されて、あっという間だった。

笹が
何枚も撮ってしまう富士山
歩いてきた稜線を見る
竜ヶ馬場から海を望む



前日の風が嘘の様に、塔ノ岳の山頂は、静かでポカポカと
穏やかだった。富士山の前でコーヒーを淹れる。



こんなに風のない暖かい塔ノ岳の山頂は初めてだ、雲もない、風もない、最高の登山日和だ。

「あー、ずっとここにいたい!」

あー、と富士山に見惚れているたまこさん。私も去り難いが、次のご褒美が待っている。

塔ノ岳から金冷しまでぐっと標高を下げ分岐を鍋割山へ進む。落ち葉が登山道を埋め尽くす、明るい森歩きだ。右手には、丹沢主脈である蛭ヶ岳、その横に檜洞丸が見えている。

金冷しに降る景色も素晴らしい
金冷しは降る途中から、相模湾と秦野の街



「次はあの稜線だねー」

あの稜線、左から檜洞丸、蛭ヶ岳、丹沢山



今年の目標丹沢山を登って、次はその隣の蛭ヶ岳、と、山に深く深くハマっていく。

小さなアップダウンを繰り返して、鍋割山へ到着した。
10時30分、まだ山頂は静かだ。



朝ごはんをたっぷり食べても、きれいに汁までお腹におさまった。あったかくて、美味しい。いつも思う、山頂で鍋焼きうどんが食べられるありがたさ。



「食後のデザートね。」

と言って出したチョコレートは、
カチカチだ。凍っている様だった。

ゴールまで、長い下りが待っている。
ゆっくりと、一歩ずつ降りていく。
標高が下がると紅葉した木々が迎えてくれる。


いくつか沢越え、
長ーい長ーい林道が終わり、大倉バス停には、14時30分に到着した。登りより、下りが心配と言っていたみんな、時間通りに無事に下山。ホッとした。


この後鶴巻温泉に移動して、体を温める。そう、みやま山荘は冬場は水が使えない、手を洗う事も、歯磨きも出来ず、二日間歩き通した。水が使えるありがたさを改めて実感して、歯磨きをする。

そして、お風呂の後、ビールで乾杯した。

お疲れ様〜、登山後のビールは最高😀



いつも1人で山を歩く事が多い私。
今回それぞれがソロで山歩きするお二人と一緒のグループ登山だった。
それぞれ登山経験があるから、チャレンジする山歩きが出来た。「健康管理をしっかりしてね、」と言っていた自分が風邪気味と寝不足でスタートして、みんなにいろいろ心配をかけてしまった。足が攣りそうになったり、バテバテになったり。
みんながいるから、「さぁもうひと頑張り」と力が湧いた。
この場を借りて、
Kiyocaさん.たまこさん、ありがとう。楽しかったねー。お天気が良くて最高だったねー。


そして、また機会があったらご一緒しましょう♪


P.S
風邪をすっかりこじられて、
今日は仕事を休んでおります。体調管理は万全に。

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