見出し画像

首の痛みの要因はさまざま、適正対応で劇的改善へ

一口に首の痛みといっても、いろいろな要因で起こり、対応も様々です。

◇頚椎症性神経根症
トゲ状の骨が脊髄や神経根を圧迫して、痛みやしびれが出る。手足のしびれや痛み、歩行障害、排尿障害を起こすこともある。

◇頸椎椎間板ヘルニア
首の骨と骨の間にある椎間板が、何らかの原因で痛むと、髄核が飛び出て、脊髄を圧迫して痛みやしびれがでる。ヘルニアの要因の髄核は、柔らかいので自然になくなり治ることもある。

◇不良姿勢
正しい姿勢をとるためのストレッチや筋膜ゆらし(痛い所をつまんでゆらゆら揺らす)で治ることもある。

◇首下がり症候群
70 歳以上の女性に多い。老化による筋力低下が原因。

◆手術を検討する前の保存療法として、

①首を動かさない
②温める(急性期は冷やした方が良い場合もあるが痛みが長引く場合は温める)
③飲み薬(消炎鎮痛薬、神経障害性疼痛治療薬、ビタミンB12)
④ブロック注射:炎症を抑えて痛みを取る 
⑤頸椎カラー:首の動きを制限して症状の悪化を抑える

が、短期的対応。

◆手術の検討(薬や保存療法で痛みがとれない場合)
・頸椎前方除圧固定術:従来の手術
・人工椎間板を使った手術:自然に近い形で動くので、他の椎間板に負担がかからない。難易度が高く、まだ限られた医療機関でしか受けられない。

★違和感を感じたら、早めに受診しましょう。